デジタル大辞泉
「離山」の意味・読み・例文・類語
り‐ざん【離山】
[名](スル)《「りさん」とも》
1 鉱山から去ること。「炭鉱の閉鎖により離山する」
2 僧・尼が寺から去ること。
「―しける僧の坊の柱に」〈平家・二〉
3 他と離れてそびえる山。孤峰。
「一の―あり、峰高うして谷深し」〈盛衰記・九〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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り‐ざん【離山】
- 〘 名詞 〙 ( 「りさん」とも )
- ① 他と離れてそびえたっている山。孤立した山。
- [初出の実例]「此の御棲(すみか)より五十余町を去て一の離山(リサン)あり、峰高うして谷深し」(出典:源平盛衰記(14C前)九)
- ② ( ━する ) 僧尼が寺を去ること。離寺。
- [初出の実例]「天台山五台山は門人悉離山す」(出典:康頼宝物集(1179頃)中)
- ③ ( ━する ) 鉱山から去ること。「炭鉱の閉鎖により離山する」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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離山
はなれやま
「鎌倉志」は戸塚道の東にある芝山を離山といい、「風土記稿」には、長山・腰山・地蔵山なる三山を総称して離山というとする。いずれも樹木のない芝山をさし、山名は山足が連続しているのに由来すると伝えるが、現在は宅地と化している。
「鎌倉大草紙」によれば享徳四年(一四五五)六月、今川範忠が幕命により関東公方足利成氏を追討のため鎌倉を攻めたとき、成氏は離山などで防戦したが敗れ、古河(現茨城県古河市)に逃走している。
離山
はなれやま
標高一二五六メートル。軽井沢宿と沓掛宿の境界にあり、中山道(現国道一八号)に迫って独立する。浅間山の寄生火山とみられ、その形状からかぶと山ともよばれる。
近世、山林は小諸領主持ちで、離山新田の者が御林見守役を命ぜられ、その代償として鑑札三七枚をもらって、麓二〇間通りの草刈りを許されており、山の下草は軽井沢・沓掛両村で刈った(軽井沢町志)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の離山の言及
【浅間山】より
…東麓には育成牛放牧場の浅間牧場,南麓には草地試験場の牧草地も広がる。 なお,旧軽井沢近くの離山(1256m)は浅間火山より古い溶岩円頂丘,山腹の小浅間山(1655m),石尊山(1668m)は寄生火山だが,いずれもなだらかな斜面上に変化をみせる小突起である。【式 正英】
[浅間焼け]
浅間山の噴火をいう。…
※「離山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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