青花紙(読み)アオバナガミ

百科事典マイペディアの解説

青花紙【あおばながみ】

藍(あい)紙,縹(はなだ)紙とも。ツユクサの花の絞り汁を典具帖(てんぐじょう)にしみ込ませたもの。この紙から浸出した青色の液で書いた模様は,水で洗い流せ布地に跡を残さないので,古くから友禅染の下絵をかくのに使用。主産地は滋賀県。

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デジタル大辞泉プラスの解説

青花紙(あおばながみ)

滋賀県草津市で生産される和紙。青花はツユクサの別称で、この花の絞り汁を用いた染紙。青花の色は水に浸すと溶けて消えることから、古くから京都や加賀などの友禅の下絵用に用いられてきたが、現在では化学染料におされ生産は少ない。

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世界大百科事典 第2版の解説

あおばながみ【青花紙】

藍紙(あいがみ)ともいう。ツユクサの花の絞り汁を典具帖(てんぐじよう)(良質のコウゾ繊維を原料として薄くすいた和紙)にしみ込ませたもの。この紙から浸出した青色液で布地に描いた模様は,水で容易に除去されて跡を残さないため,古くから友禅染の下絵を描くのに使用されている。【柳橋 真】

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大辞林 第三版の解説

あおばながみ【青花紙】

青花をしみこませた和紙。水に浸して、染め物の下絵描きなどに用いる。藍紙あいがみ

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

青花紙
あおばながみ

ツユクサ科のオオボウシバナの花弁を砕いて、青色の汁を薄い和紙にしみ込ませ風干ししたもの。藍(あい)紙、紺紙ともよぶ。青色の色素はアントシアンで、この紙を水に浸すと簡単に色素が溶出する。友禅染の模様の下絵を描くのに使用され、下絵は水洗いにより洗い流すことができる。滋賀県草津市の特産でおもに美濃(みの)紙が用いられる。[町田誠之]

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