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鞍作部 クラツクリベ

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デジタル大辞泉の解説

くらつくり‐べ【×鞍作部】

古代、鞍などの馬具を作ることを職業とした部。渡来人が多かった。

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世界大百科事典 第2版の解説

くらつくりべ【鞍作部】

大和朝廷の馬具製作にあたった職業部。《日本書紀》雄略7年条に百済貢上の今来才伎(いまきのてひと)の中に鞍部堅貴の名がある。《坂上系図》には仁徳朝に鞍作村主(すぐり)らが阿智使主(あちのおみ)に従って来たと記すが,これは東漢(やまとのあや)氏の管掌下にあったことから造作されたもので,5世紀後半に百済渡来の工人を組織したものであろう。なお日本では5世紀前半より馬具が製作されているので,これ以前の工人渡来の可能性も否定できない。

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大辞林 第三版の解説

くらつくりべ【鞍作部】

古代、鞍を作るのを職業とした部。多くは百済くだらからの渡来人。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

鞍作部
くらつくりべ

古代の職業部の一種。鞍具(あんぐ)の製作にあたり、鞍部、案部、作部にもつくる。渡来系技術民よりなり、鞍作氏(村主(すぐり)、首(おびと))の支配下にあった。令制(りょうせい)下では大蔵省所属の品部(しなべ)や造兵司所属の雑戸(ざっこ)に組織され、一般良民とは区別された。[加藤謙吉]

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世界大百科事典内の鞍作部の言及

【部民】より

… まず伴として,畿内の中小豪族を任ずる殿部(とのもり)(天皇の乗輿,宮殿の調度,灯火をつかさどる),水部(もいとり)(供御の清水や氷をつかさどる),掃部(かにもり)(殿内の掃除をつかさどる),門部(かどもり∥かどべ)(宮殿の諸門の守衛をつかさどる),蔵部(くらひと)(内蔵,大蔵の出納をつかさどる),物部(もののべ)・佐伯部(さえきべ)(軍事・警察,刑罰をつかさどる)などがあった。部として,畿内やその周辺に居住する帰化氏族,その他を任ずる錦織部(にしこり∥にしごりべ)(絹織物の生産に従う),衣縫部(きぬぬい∥きぬぬいべ)(衣服の縫製に従う),鍛冶部(かぬち∥かぬちべ)(鉄と兵器の生産に従う),陶作部(すえつくり∥すえつくりべ)(陶器の製作に従う),鞍作部(くらつくり∥くらつくりべ)(馬具の製作に従う),馬飼部(うまかい∥うまかいべ)(馬の飼育に従う)などがあった。このように下部組織を形成する伴や部を〈トモ〉ともいい〈ベ〉ともいうのは,百済の官司の諸部の制度を輸入して朝廷の政治組織を革新したとき,朝廷の記録をつかさどっていた百済の帰化人=史部(ふひと∥ふひとべ)が,本国の習慣に従い,漢語の〈部〉とその字音の〈ベ〉を,日本の〈伴〉の制度に適用したために生じたとみるのが正しいであろう。…

※「鞍作部」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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