風袋(読み)フウタイ

デジタル大辞泉 「風袋」の意味・読み・例文・類語

ふう‐たい【風袋】

はかりで物の重さを量るとき、それを入れてある容器・袋・箱など。「風袋こみの目方
実質に対しての外観。うわべ。見かけ。「風袋ばかりりっぱな人」

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精選版 日本国語大辞典 「風袋」の意味・読み・例文・類語

かざ‐ぶくろ【風袋・風嚢】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 武具指物(さしもの)の一つ。吹き流しに似て裂け目がなく底がある長い袋状のもの。鎧(よろい)の背に差す。形状が似ているところから「鮟鱇(あんこう)」ともいう。
  3. 風が入れてあるとする袋。風の神が持っている風の袋。
    1. [初出の実例]「風袋口ぬいとめよいとざくら〈光貞妻〉」(出典:俳諧・犬子集(1633)二)
  4. きのこ「ほこりたけ(埃茸)」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕
  5. 水晶一種白水晶異称。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

ふう‐たい【風袋】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 品物を入れたり包んだりしている包装袋、箱、缶など。また、その重量
    1. [初出の実例]「物を秤にかけるとき、其物を載る敷物をふうたいと云よりして」(出典:志不可起(1727))
  3. 実質に対して、外観をいう。うわべ。みかけ。また、無益、無駄なこと。
    1. [初出の実例]「一所におちあなをこしらへおけば、そのあなへおち入、あなばかりこしらへ、かきはふうたいとてせざらんは、ししはとられまじ」(出典:わらんべ草(1660)四)
  4. ふうたい(風帯)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「風袋」の意味・わかりやすい解説

風袋
ふうたい
tare

原意商品の容器や包装材であるが、取引用語としてはその重量をいう。中身だけの重量を正味(しょうみ)といい、風袋と正味の合計皆掛(みなかけ)とよぶ。風袋の決め方には、〔1〕個々の風袋を実際に計算する実際風袋、〔2〕全体のなかの数個の風袋を計量し、その平均値をもって風袋とする平均風袋、〔3〕取引商品の風袋が一般に知られているとき、個々に計量しないでそれに従う慣習風袋、〔4〕取引に際して当事者が協議して推定する算定風袋などがある。商品を重量単位で取引する場合には、皆掛によるときと正味によるときとがある。また、計量法に定める法定計量単位により商品を販売する者は、正味を表記しなければならず、違反すると懲役・罰金等に処せられる。

[森本三男]

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化学辞典 第2版 「風袋」の解説

風袋(ふうたい)
フウタイ
tare

タラともいう.直接,てんびんのひょう量皿にのせることのできない物質,またはそれが好ましくない場合,ひょう量するときに使用する容器のこと.その材料としては,ガラス,石英,白金,プラスチックなどの化学的に不活性で,吸湿性がなく,恒量性のよいものが使用され,測定する物質の性質に応じて選ばれる.

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百科事典マイペディア 「風袋」の意味・わかりやすい解説

風袋【ふうたい】

商品の外装品や容器,またはその重量。商品の売買には風袋を含めた皆掛(みながけ)(総量)と,皆掛から風袋を引いた正味(しょうみ)(純量)がある。計量法では,法定計量単位で表記するには,正味量による定めになっている。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「風袋」の解説

風袋 (カザブクロ)

植物。ホコリタケ科のキノコ。ホコリタケの別称

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