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駐在武官 ちゅうざいぶかんmilitary attaché

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

駐在武官
ちゅうざいぶかん
military attaché

大公使館付きの陸・海・空軍武官,同補佐官をいう。広い意味では外国に留学し,特別の任務を与えられて駐在する武官および造船造兵監督官を含む。普通佐官級または将官級が任命され,それぞれ自国の軍を代表するとともに駐在国の軍事事情を合法的に調査し,外交特権をもつ。日本では 1874年に駐ロシア公使館付き陸軍武官をおいたのが最初で,第2次世界大戦前には主要国に陸海軍武官が駐在していた。終戦まで陸軍武官は参謀本部,海軍 (大使館付き) 武官は軍令部の管理下にあり,軍事に関しては大・公使を補佐する任務をもっていた。造船造兵監督官および留学などのための駐在武官は陸・海軍省の管理下にあった。現在自衛隊では大使館付き武官に相当するものを防衛駐在官と呼び,身分は外務書記官 (参事官) で,完全に大使の部下であるが,職務は大使館付き武官と同様のことを行なっており,諸外国も武官として扱っている。

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デジタル大辞泉の解説

ちゅうざい‐ぶかん〔‐ブクワン〕【駐在武官】

一定期間外国に駐在する陸・海・空軍武官。ふつう、大使館付き武官をさし、軍事情報収集などにあたる。

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世界大百科事典 第2版の解説

ちゅうざいぶかん【駐在武官 defense attaché】

公務のために外国に駐在している武官の総称。日本では防衛駐在官という名称を用いている。駐在武官制度は19世紀中葉にフランス,プロイセン,オーストリア,ロシアなどではじめられ,その後一般化した。一般には,在外公館(大公使館)付武官ならびに補佐官を指し,陸海空軍のいずれか,あるいは全部から公式に派遣される。駐在武官は外交官特権をもち,駐在国において,母国および国軍を代表するから,軍人外交官といってよい。その任務は,駐在国の軍事に関する合法的な調査・研究,ならびに情報収集が中心である。

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大辞林 第三版の解説

ちゅうざいぶかん【駐在武官】

公務で外国に駐在している武官。普通、大公使館付武官をさし、駐在国の軍事研究・情報収集にあたる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

駐在武官
ちゅうざいぶかん
defense attach

陸海空軍の将校で、外交使節団の職員として外国に駐在し、派遣国と接受国との間の友好関係の促進や、接受国における軍事事情を適法な手段によって調査確認し派遣国に報告する任務を与えられた者をいう。通常、外交職員として取り扱われるが、接受国は、承認のため派遣前にその氏名の通知を要求できる。日本では自衛官を防衛省から外務省に出向させ、防衛駐在官として派遣している。[宮崎繁樹]

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