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形質細胞 けいしつさいぼうplasma cell

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

形質細胞
けいしつさいぼう
plasma cell

プラスマ細胞ともいう。各種の免疫グロブリンをつくり出すリンパ球系の細胞。体液性免疫のおもなにない手である。抗原の刺激を受けたリンパ節に多数認められ,慢性炎症肉芽組織中に現れることが多い。細胞質は強い好塩基性を示し,は車輪状の円形で偏在している。大きさはリンパ球の2~3倍。細胞質内には RNAが多数含まれている。電子顕微鏡で見ると,細胞質には粗面小胞体が豊富である。

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世界大百科事典 第2版の解説

けいしつさいぼう【形質細胞 plasma cell】

リンパ球の一群,Bリンパ球(B細胞)の最も成熟した段階で,リンパ球に比べ細胞質が多く,核がその一側に偏在している。プラズマ細胞とも呼ばれ,脊椎動物すべてに存在する。機能的には,抗体を合成・分泌する抗体産生細胞の大半を占め,抗体産生細胞と同義に用いられることもある。形質細胞の細胞質は,無数のリボソームを外面に付着した粗面小胞体で埋められ,その中に抗体すなわち免疫グロブリンを入れている。このリボソームにより,細胞質は好塩基性色素で濃染される。

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大辞林 第三版の解説

けいしつさいぼう【形質細胞】

B 細胞が抗原の刺激と T 細胞の補助を受けて増殖分化した最終形のもので、免疫グロブリン(抗体)を生産する細胞。慢性炎症巣に多数出現する。プラズマ細胞。

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世界大百科事典内の形質細胞の言及

【免疫】より

…B細胞は,免疫グロブリンレセプターで抗原を認識するが,それだけでは抗体の合成には至らず,T細胞からの第2のシグナルを受けて,初めて増殖,分裂する。T細胞からの複数のB細胞刺激因子が順序正しく働くと,B細胞は,分裂ののちに抗体を大量に合成する抗体産生細胞,すなわち形質細胞(プラズマ細胞ともいう)へと分化し,抗体を分泌するようになるのである。 このようにして,抗体を合成するという一つのまとまった仕事を行うために,免疫系は,複数の細胞が複雑な分子群を介して,細胞間相互作用を行っているというのが今日の理解である。…

【リンパ球】より

…B細胞のほうは,骨髄内においてまず細胞質内にIgMが検出される前B細胞に分化したのち,細胞表面にだけIgMが検出されるB細胞になり,末梢リンパ組織へと動員されていく。B細胞がやや成熟すると,細胞表面にIgDが出現し,ついでIgG,IgE,IgAもそれぞれIgDとともに表面に陽性となり,これら表面にIgM,IgG,IgE,IgAをもったものは,さらに成熟すると,表面の免疫グロブリンが検出されなくなり,代わって,細胞質内で活発に合成される各免疫グロブリンを分泌する抗体産生細胞すなわち遊走能を失った形質細胞となる。腫瘍化や生体外で培養したときのような特殊な条件を除き,表面IgG陽性細胞はIgG産生形質細胞にのみ成熟し,他のクラスの表面免疫グロブリン陽性B細胞でも同様である。…

※「形質細胞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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