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高隈山地 たかくまさんち

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

高隈山地
たかくまさんち

鹿児島県東部,大隅半島の西部にある山地。最高峰は大篦柄岳(おおのがらだけ。1237m)。そのほかに御岳(1182m),横岳(1094m)など 1000m以上の山があり,これらを総称して高隈山と呼ぶ。主として中生代白亜紀の地層からなる。高温多雨で森林資源に富む。大隅半島中部諸河川の水源地をなし,東斜面を流れる高隈川には 1967年高隈ダムが建設され,1969年には笠野原水利事業が完工した。これにより従来は生活用水も不足していた笠野原畑地灌漑が進んだ。高隅ダム建設によってできた高隅湖一帯は高隈山県立自然公園に属する。

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デジタル大辞泉の解説

たかくま‐さんち【高隈山地】

鹿児島県、大隅半島西部にある山地。鹿児島湾沿いに南北に連なり、北は霧島(きりしま)市福山町付近から南は鹿屋(かのや)市古江付近まで南北約25キロメートル、東西約15キロメートル続く。そのうち標高1000メートル以上の山岳群を総称して高隈山と呼ぶこともある。最高点は大箆柄(おおのがら)岳で1236メートル。自生ツツジ照葉樹林のほか渓谷・山岳など景観に富む。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔鹿児島県〕高隈山地(たかくまさんち)


鹿児島県南東部の山地。大隅(おおすみ)半島の北西部に位置し、鹿児島湾沿いに南北に連なる。最高峰は標高1236mの大箆柄(おおのがら)岳。他に御(おん)岳・横(よこ)岳など1000m以上の山がある。北側に緩傾斜。中生代白亜紀層の地層と花崗(かこう)岩からなる。高温多雨地域。一帯は高隈山県立自然公園。桜島・鹿児島湾を眺望できる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

高隈山地
たかくまさんち

鹿児島県大隅(おおすみ)半島の骨格をなす古い山地。鹿児島湾沿いに南北に連なり、北は霧島(きりしま)市福山町付近から南は鹿屋(かのや)市古江(ふるえ)付近に及ぶ。最高点は大箆柄(おおのがら)岳で約1237メートル。近くには1000メートルを超える峰が2、3座あるが、北部に向かうにつれ高度は低下し、400~500メートルの山地となる。地質は高隈山累層とよばれる砂岩・頁(けつ)岩の互層に花崗(かこう)岩が貫入した形を示し、一部に花崗岩体が露出している。植生は植林によるスギ類が多く、林産資源供給の一主要地となっている。当山地中の高峠(たかとうげ)高原や、高隈ダム建設によって出現した大隅湖一帯は高隈山県立自然公園に指定され、自生ツツジや照葉樹林、渓谷、山岳景観を求めるハイカーや家族連れの客が訪れる。[塚田公彦]

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世界大百科事典内の高隈山地の言及

【大隅半島】より

…東側は太平洋に面し,西側は鹿児島湾を隔てて薩摩半島に対する。北西部に高隈山地,南部に肝属(きもつき)山地,西部に1914年の噴火によって陸続きとなった桜島があるが,大部分は一般にシラスとよばれる透水性の大きい姶良(あいら)火山噴出物が,緩やかに傾斜して笠野原などのシラス台地を形成している。台地の所々に中生層や花コウ岩よりなる山地が散在し,南部の肝属山地の太平洋に臨む海岸は長い絶壁が連続する。…

※「高隈山地」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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