改訂新版 世界大百科事典 「高麗大学校」の意味・わかりやすい解説
高麗大学校 (こうらいだいがっこう)
韓国ソウルにある,民族資本によって設立された私立総合大学。1905年内蔵院卿李容翊(りようしよう)が〈人材を教育しもって国権を復さん〉がために設立した普成学校に始まる。10年孫秉煕(そんへいき)が引き継ぎ15年普成法律商業学校,21年普成専門学校となり法・商科を置く。32年金性洙が引き継ぎ財団中央学園を確立,みずから校長として運営に努め〈第二の民立大学運動〉とうたわれた。44年京城拓殖専門学校と改称させられたが,解放後復旧,46年現在名となる。文科,法科,経営,政経,師範,農科,理科,工科,医科,人文,商経の11単科大学および大学院を総合し,亜細亜問題研究所,民族文化研究所等を付設する。学生数約2万1000(1996)。卒業生は多く言論界,政界に活躍している。
執筆者:渡部 学
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報