大正・昭和期の歌人
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報
歌人。栃木県生まれ。東京帝国大学英文科卒業。生涯東京中学教員だった。中学生のころから作歌し、窪田空穂(くぼたうつぼ)の「十月会」に参加、『国民文学』創刊に加わる。1919年(大正8)歌集『野づかさ』刊。写実的で骨太い歌風は農民的でもあり、昭和期には、戦争への重苦しい時代を見抜く知的な重い作をなし、没後の『幸木(こうぼく)』(1948)に、戦死の子を歌う悲痛な作を残し、芸術院賞を受賞。歌論集『短歌新考』『短歌詞章』などのほか、国文学、古典和歌に関する書があり、アーサー・シモンズの翻訳などがある。
[武川忠一]
独(ひとり)して堪へてはをれどつはものの親は悲しといはざらめやも
『『半田良平全歌集』(1958・国民文学社)』▽『『沃野 半田良平追悼号』(1949.10・沃野社)』
出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
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