(読み)ツグミ

デジタル大辞泉 「鶫」の意味・読み・例文・類語

つぐみ【×鶫】

ヒタキ科ツグミ属に分類される鳥。全長約24センチくらい。上面は暗褐色で不規則な模様があり、腹は白色に黒斑が散在し、淡色眉斑びはんがある。シベリア繁殖、秋に大群で日本に渡来越冬。以前はかすみ網で捕殺し食用とされた。鳥馬ちょうま。しない。 秋》碧落へきらくに見えて―の群なるべし/圭岳」
スズメ目ヒタキ科ツグミ属に分類される鳥の総称アカハラシロハラクロウタドリマミチャジナイマミジロなども含まれる。
[補説]「鶫」は国字

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精選版 日本国語大辞典 「鶫」の意味・読み・例文・類語

つぐみ【鶫・鶇】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ツグミ科の鳥。全長二四センチメートル内外。体の上面は大体暗褐色で、下面は黄白色の地に黒褐色の斑点(はんてん)がある。顔は灰黒褐色で目の上部分に顕著な黄色の眉斑が走る。くちばしの先端はわずかに下方に曲がる。東部シベリアで繁殖し、一〇月下旬ころ大群をなして日本に渡来。低山や平地の畑などで木の実や昆虫を食べる。ちょうま。《 季語・秋 》 〔新撰字鏡(898‐901頃)〕
  3. ツグミ科に属する鳥のうち大形のものの総称。全長二〇~三〇センチメートル。日本にはツグミ、クロツグミトラツグミ、アカハラ、シロハラ、マミチャジナイ、アカコッコ、マミジロなど。しない。
    1. [初出の実例]「ツグミは毎秋多く群をなし渡り来る」(出典:博物図教授法(1876‐77)〈安倍為任〉二)

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動植物名よみかた辞典 普及版 「鶫」の解説

鶫 (ツグミ)

学名Turdus naumanni
動物。ヒタキ科の鳥

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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