新撰 芸能人物事典 明治~平成 「鶴田 浩二」の解説
鶴田 浩二
ツルタ コウジ
- 職業
- 俳優
- 本名
- 小野 栄一
- 生年月日
- 大正13年 12月6日
- 出生地
- 静岡県 浜松市寺島町
- 学歴
- 関西大学専門部〔昭和22年〕卒
- 経歴
- 小学校卒業後、大阪市西成区へ移転。関西大専門部1年のとき海軍に入隊。終戦時には海軍少尉。昭和22年高田浩吉劇団に入り、団長に勧められて映画界へ。23年「遊侠の群れ」でデビュー。松竹のホープとして人気絶頂の27年、独立し新生プロを設立。28年フリーとなり映画各社と契約。33年東宝と専属契約を経て、35年東映に入社。以来東映の時代劇、任侠映画、人情もの、実録ドラマなどあらゆるジャンルの映画に出演、特に極めつきの任侠スターとして大活躍した。代表作は「雲ながるる果てに」「日の果て」「婦系図・湯島の白梅」「誇り高き挑戦」「人生劇場・飛車角」「明治侠客伝・三代目襲名」「博奕打ち・総長賭博」「やくざ戦争・日本の首領」「修羅の群れ」など。47年以降はテレビにも出演し、代表作にNHK「男たちの旅路」シリーズ、「シャツと店」などがある。また歌手としても活躍し、「街のサンドイッチマン」「好きだった」「戦友」「同期の桜」「傷だらけの人生」などのヒット曲を持つ。45年頃から遺骨収集のための、チャリティーショーを続け、戦争体験を“心の傷”とするスター。平成2年映画殿堂入り。
- 受賞
- 牧野省三賞(第11回)〔昭和43年〕,ゴールデン・アロー賞(特別賞 第9回 昭46年度),日本有線大賞(第4回)〔昭和46年〕「傷だらけの人生」,京都市民映画祭主演男優賞(第18回)〔昭和46年〕「傷だらけの人生」,日本レコード大賞(大衆賞 第13回)〔昭和46年〕「傷だらけの人生」,日本歌謡大賞(放送音楽特別賞)〔昭和46年〕,おおさか映画祭主演男優賞(第10回・昭59年度)「修羅の群れ」,日本アカデミー賞(会長特別賞 第11回)〔昭和63年〕
- 没年月日
- 昭和62年 6月16日 (1987年)
- 家族
- 娘=鶴田 さやか(女優)
- 伝記
- 父・鶴田浩二父・鶴田浩二の影法師―末娘が綴った銀幕スタアの真実鶴田浩二鶴田浩二が哭いている―野坂昭如氏への決闘状 カーロン 愛弓 著鶴田 さやか 著杉井 輝応 著須藤 久 著(発行元 新潮社マガジンハウスセイント・マークス,扶桑社〔発売〕二十一世紀書院 ’00’00’97’88発行)
出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報