林家 正楽(2代目)(読み)ハヤシヤ ショウラク

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「林家 正楽(2代目)」の解説

林家 正楽(2代目)
ハヤシヤ ショウラク


職業
紙切り芸人

本名
山崎 景作

生年月日
昭和10年 9月21日

出生地
埼玉県 南埼玉郡武里村(春日部市)

学歴
武里中卒

経歴
高校を出て19歳の時8代目林家正蔵(のち彦六)に弟子入り落語家を目指した後、紙切り芸に転じて初代正楽門下に入る。昭和31年林家小正楽、41年2代目正楽を襲名して真打ちになる。風情ある芸風で知られ、「藤娘」「勧進帳」など歌舞伎ものを得意とした。著書「正蔵師匠と私」は平成元年「晴のちカミナリ」の題名でNHKでテレビ化された。

没年月日
平成10年 7月2日 (1998年)

家族
長男=桂 小南治(落語家),二男=林家 二楽(紙切り芸人)

伝記
煮ても焼いてもうまい人芸人論〈1〉鬼籍の名人父ちゃんは二代目紙切り正楽昭和・平成タレント太平記―私をトリコにした男たち芸人奇行録・本当(マジ)か冗談(シャレ)か正蔵師匠と私 立川 談四楼 著立川 談志 著桂 小南治 文,林家 二楽 絵林家 木久蔵 著吉川 潮 著林家 正楽 著(発行元 枻出版社講談社うなぎ書房学習研究社白夜書房一声社 ’04’02’00’91’88’88発行)


林家 正楽(上方・6代目)
ハヤシヤ ショウラク


職業
落語家

本名
織田 徳治郎

別名
前名=林家 新三,林家 しん鏡

生年月日
安政5年 3月7日

経歴
明治16年8月林家宗太郎(後5代目林家正三)の門人となり新三の名で、大阪新町九軒の末広席で初高座を踏む。のち、しん鏡を経て、33年頃6代目正楽を襲名した。師匠に従って、藤明派・互楽派などに参加するが、のち反対派に所属して神戸根城活躍。地味な芸風で聴いた後口を楽しませるような人だったと云われる。「鉄砲勇助」を得意とした。

没年月日
昭和4年 8月31日 (1929年)

親族
娘婿=笑福亭 松鶴(5代目)


林家 正楽(初代)
ハヤシヤ ショウラク


職業
紙切り芸人

本名
一柳 金次郎

生年月日
明治29年 11月18日

出身地
東京

経歴
大正6年6代目林家正蔵に入門、正福を名乗り落語家となる。表具師である父から習った紙切りの隠し芸が評判となり、7年紙切り芸に転向。以後紙切り一筋で高座をつとめた。8年月家林蔵と改名、9年5代目桂才賀を襲名、のち林家正楽と改名。

没年月日
昭和41年 4月15日 (1966年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「林家 正楽(2代目)」の解説

林家 正楽(2代目)
ハヤシヤ ショウラク

昭和・平成期の紙切り芸人



生年
昭和10(1935)年9月21日

没年
平成10(1998)年7月2日

出生地
埼玉県南埼玉郡武里村(現・春日部市)

本名
山崎 景作

学歴〔年〕
武里中卒

経歴
高校を出て19歳の時8代目林家正蔵(のち彦六)に弟子入り。落語家を目指した後、紙切り芸に転じて初代正楽門下に入る。昭和31年林家小正楽、41年2代目正楽を襲名して真打ちになる。風情ある芸風で知られ、「藤娘」「勧進帳」など歌舞伎ものを得意とした。著書「正蔵師匠と私」は平成元年「晴のちカミナリ」の題名でNHKでテレビ化された。


林家 正楽(1代目)
ハヤシヤ ショウラク

大正・昭和期の紙切り芸人



生年
明治29(1896)年11月18日

没年
昭和41(1966)年4月15日

出身地
東京

本名
一柳 金次郎

経歴
大正6年6代目林家正蔵に入門、正福を名乗り落語家となる。表具師である父から習った紙切りの隠し芸が評判となり、7年紙切り芸に転向。以後紙切り一筋で高座を務めた。8年月家林蔵と改名、9年5代目桂才賀を襲名、のち林家正楽と改名。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「林家 正楽(2代目)」の解説

林家正楽(初代) はやしや-しょうらく

1895-1966 大正-昭和時代の寄席芸人。
明治28年11月18日生まれ。落語家の6代林家正蔵に入門,正福を名のる。隠し芸の紙切りが大好評で,大正12年落語から紙切り芸に転向し14年正楽と改名。「紙切り正楽」で知られた。「壺」「さんま火事」などの新作落語もつくった。昭和41年4月15日死去。70歳。長野県出身。本名は一柳金次郎。

林家正楽(2代) はやしや-しょうらく

1935-1998 昭和後期-平成時代の寄席芸人。
昭和10年9月21日生まれ。昭和29年8代林家正蔵に入門。のち落語から紙切り芸に転じ,初代林家正楽門下となる。31年林家小正楽を名のり,41年2代正楽を襲名して真打。「藤娘」「勧進帳」などの歌舞伎物を得意とした。平成10年7月2日死去。62歳。埼玉県出身。本名は山崎景作。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「林家 正楽(2代目)」の解説

林家 正楽(2代目) (はやしや しょうらく)

生年月日:1935年9月21日
昭和時代;平成時代の寄席芸人
1998年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の林家 正楽(2代目)の言及

【紙切り】より

…演者が観客の注文を受けると,下座の囃子につれて,はさみをまわさずに,紙のほうをうまく回しながら,即座に注文された人物や場景などを切りぬいてみせる芸。古くからおこなわれていたが,とくに林家正楽(しようらく)(1895‐1966)は,3種類の紙を切り合わせてすかして見せ,一つの図にすることを創案して名人と称された。【興津 要】。…

【大衆演芸】より

…大正末期に大阪では桂南天がこれを演じ,昭和では紙乃喜利平(かみのきりへい)が著名である。東京では昭和30年代以後林家正楽が紙切りとして一家をなしている。 声色(声帯模写)は,江戸時代から行われた大衆演芸の一つだが,昭和の現代に及んでも衰えていない。…

※「林家 正楽(2代目)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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