沢村 国太郎(読み)サワムラ クニタロウ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「沢村 国太郎」の解説

沢村 国太郎
サワムラ クニタロウ


職業
俳優

本名
加藤 友一

生年月日
明治38年 6月1日

出生地
東京浅草猿若町

経歴
大正15年4代目沢村国太郎を名乗り、女形などで舞台に出たが、昭和4年マキノ映画に入り「旗本小普請衆」に初出演。7年日活に転じ「七人の花嫁」「薩摩飛脚」「丹下左膳」「丹下左膳余話・百万両の壺」などに出演した。戦後脇役で多くの映画に出た。

没年月日
昭和49年 11月26日 (1974年)

家族
父=沢村 伝蔵(狂言作者),妻=マキノ 智子(女優),妹=沢村 貞子(女優),弟=加東 大介(俳優),長男=長門 裕之(俳優),二男=津川 雅彦(俳優)

親族
甥=加藤 晴之(オーディオ製作者)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「沢村 国太郎」の解説

沢村 国太郎
サワムラ クニタロウ

大正・昭和期の俳優



生年
明治38(1905)年6月1日

没年
昭和49(1974)年11月26日

出生地
東京浅草猿若町

本名
加藤 友一

経歴
大正15年4代目沢村国太郎を名乗り、女形などで舞台に出たが、昭和4年マキノ映画に入り「旗本小普請衆」に初出演。7年日活に転じ「七人の花嫁」「薩摩飛脚」「丹下左膳」「丹下左膳余話・百万両の壺」などに出演した。戦後は脇役で多くの映画に出た。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「沢村 国太郎」の解説

沢村国太郎(4代) さわむら-くにたろう

1905-1974 大正-昭和時代歌舞伎役者,映画俳優
明治38年6月1日生まれ。沢村貞子(さだこ),加東大介(だいすけ)の兄。沢村宗十郎門下。大正15年4代国太郎を襲名,若女方として舞台をつとめる。昭和4年マキノ映画にはいる。のち日活にうつり「七人の花嫁」「月形半平太」などに出演。戦後も脇役(わきやく)として活躍した。昭和49年11月26日死去。69歳。東京出身。本名は加藤友一。

沢村国太郎(3代) さわむら-くにたろう

?-? 江戸後期-明治時代の歌舞伎役者。
2代中山南枝,初代中村歌六,5代市川海老蔵(えびぞう)(7代団十郎)の門にはいる。若女方から立役(たちやく)もかね,京坂で活躍,慶応2年(1866)3代を襲名。以来,若女方として知られた。明治18年(1885)ごろ没したという。本名は大野清吉。初名は中山ゑんし。前名は中村かほる。俳名は花枡。屋号は成田屋,荻野屋。

沢村国太郎(初代) さわむら-くにたろう

1739-1818 江戸時代中期-後期の歌舞伎役者。
元文4年生まれ。初代佐渡島長五郎に所作事(しょさごと)をまなぶ。色子,子役,若衆方をへて,宝暦4年若女方に転じ,京坂の舞台で活躍。文化2年「関寺小町」の所作事を一世一代として引退,神路館海老麿と称した。文政元年7月2日死去。80歳。京都出身。俳名は其答。屋号は三笠屋,のち天満屋。

沢村国太郎(2代) さわむら-くにたろう

?-1836 江戸時代後期の歌舞伎役者。
泉川亀吉の名で大坂子供芝居に出演。のち荻野亀吉,3代荻野八重桐,荻野錦子(きんし)をへて,文政2年2代国太郎を襲名。上方の若女方として知られた。天保(てんぽう)7年死去。大坂出身。俳名は錦紫,錦子,其答。屋号は天王寺屋,のち荻野屋。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「沢村 国太郎」の解説

沢村 国太郎 (さわむら くにたろう)

生年月日:1905年6月1日
大正時代;昭和時代の映画俳優
1974年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の沢村 国太郎の言及

【剣劇】より

…その後〈第二新国劇〉をはじめとする剣劇劇団が続々と生まれ,〈新国劇〉が東京中心に公演するようになってから大阪では中田正造らを中心にした〈新声劇〉が生まれた。また2代にわたる梅沢昇(初世はのちに竜峰と改名)や,金井修,浅香新八郎,沢村国太郎らは,それぞれに一座を組み,全国の大衆演劇の大半が剣劇といえるほどの時代さえあった。そして〈ちょんまげ〉の任俠の徒の争闘を主題として義理人情をからませた長谷川伸,行友李風(ゆきともりふう),原巌,村上元三,佐々木憲らの作家がこれに好適の脚本を提供し,戦時色の深まるとともに剣劇はますます盛んに行われた。…

※「沢村 国太郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android