金城 一国斎(5代目)(読み)キンジョウ イッコクサイ

20世紀日本人名事典 「金城 一国斎(5代目)」の解説

金城 一国斎(5代目)
キンジョウ イッコクサイ

昭和期の漆芸家



生年
明治39(1906)年7月24日

没年
平成3(1991)年8月3日

出身地
広島県

本名
池田 勝人

経歴
赤塚自得に師事して金蒔絵を習得し、のち父の4代目金城一国斎に高盛絵を学ぶ。昭和36年5代目を襲名した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「金城 一国斎(5代目)」の解説

金城一国斎(3代) きんじょう-いっこくさい

1829-1915 幕末-明治時代の漆工
文政12年生まれ。江波(えば)焼の陶工池田金五郎の長男。2代一国斎から秘法をうけ,郷里の安芸(あき)江波村(広島市)で業をいとなむ。3男池田亀吉が4代をつぎ,勝人(かつと),長昭(ながあき),昭人(あきと)につたわる。一国斎高盛絵(たかもりえ)・金蒔絵(きんまきえ)は昭和29年広島県無形文化財に指定された。大正4年6月2日死去。87歳。姓は木下。名は兼太郎。別号に春月。

金城一国斎(2代) きんじょう-いっこくさい

?-? 江戸時代後期の漆工。
初代金城一国斎の次男。名古屋藩をはなれて各地を歴訪,堆朱(ついしゅ),堆黒(ついこく),存星(ぞんせい),鎌倉彫技法をまなび,高盛絵(たかもりえ)を創案した。一時萩(はぎ)藩につかえたが,大坂で業をいとなみ,広島で木下兼太郎(のちの3代)に技法をつたえた。流浪の旅に出,別府で死去したともいう。姓は中村。名は一作(かずさく)。通称は市郎右衛門。

金城一国斎(初代) きんじょう-いっこくさい

1777-1851 江戸時代後期の漆工。
安永6年生まれ。大坂で技法を修得,名古屋藩主徳川家の御用塗師(ぬし)となる。名古屋城の通称にちなんで,金城一国斎と名のった。嘉永(かえい)4年4月4日死去。75歳。伊勢(いせ)(三重県)出身。姓は沢木。名は正平。別号に無双。

金城一国斎(5代) きんじょう-いっこくさい

1906-1991 昭和時代の漆芸家。
明治39年7月24日生まれ。赤塚自得に師事して金蒔絵(きんまきえ)を習得し,のち父の4代金城一国斎に高盛絵(たかもりえ)をまなぶ。昭和36年5代を襲名した。平成3年8月3日死去。85歳。広島県出身。本名は池田勝人。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android