B-CASカード(読み)びーきゃすかーど

日本大百科全書(ニッポニカ) 「B-CASカード」の意味・わかりやすい解説

B-CASカード
びーきゃすかーど

BS Conditional Access Sysytemsの頭文字をとって名づけられたICカード。BS、110度CS地上デジタル放送視聴するときに、テレビなどの視聴装置の専用スロットに差し込んで使用する。契約者だけが放送を受信できるようにするもので、不正コピー防止などの著作権保護機能をもつ。B-CASカードは、日本放送協会(NHK)、BS日本、BS-TBS、ビーエスフジなどの放送事業者や、東芝パナソニックなどのメーカーが出資して設立したビーエス・コンディショナルアクセスシステムズが提供している。

 本来は2000年(平成12)のBSデジタル放送開始時に、有料契約者を識別する「限定受信システム」としてスタートしたが、その後、CS、地上デジタルにも広がった。NHKや無料民間放送を視聴する場合でも必要なのは、それらの放送でも著作権保護のためにスクランブルをかけており、その解除にB-CASカードを利用しているためである。カードの種類には、BS、CS、地上デジタル共用の「赤カード」、地上デジタル専用の「青カード」、CATV専用の「オレンジカード」、一部の地上デジタル専用の「ミニカード」などがある。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ASCII.jpデジタル用語辞典 「B-CASカード」の解説

B-CASカード

デジタル放送暗号を解除するためのデータが記録されているICカード。これを受信機に挿入しないと番組を視聴できない。BSデジタル放送、または地上デジタル放送の受信に対応したテレビやチューナーには、必ず1枚添付されている。

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