CMC(読み)シーエムシー

デジタル大辞泉 「CMC」の意味・読み・例文・類語

シー‐エム‐シー【CMC】[carboxymethyl cellulose]

carboxymethyl celluloseカルボキシメチルセルロース木材から採れるセルロース水溶性高分子であり、食品洗剤などの添加剤に用いる。CMセルロース

シー‐エム‐シー【CMC】[Cluster Munitions Coalition]

Cluster Munitions Coalition》⇒クラスター爆弾連合

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「CMC」の意味・わかりやすい解説

CMC(薬学)
しーえむしー

薬剤の承認審査に必要な申請書類に記載される、原薬や医薬品製剤の化学・製造・品質管理に関する情報。chemistry, manufacturing and controlの略で、それぞれの頭文字をとったものである。広義には医薬品の開発から製造および品質管理までを一貫して行う概念自体をさすことが多い。もともとは欧米の製薬会社が取り入れた、特定の薬剤を一括して管理しようとする考え方であるが、日本でも急速に普及し、専門に扱う部署をもつ製薬会社も多くなっている。なお、原薬とは医薬品のなかに含まれる個別の有効な化学成分のことで、医薬品製剤とは疾病の予防や診断・治療に実際に用いられる薬剤のことである。

 製薬会社におけるCMC研究は盛んに行われており、このなかには、原薬の物理化学的性質、医薬品の製剤処方および製造法、治験の方法、品質評価と管理などにかかわる研究全般が含まれる。加えて、大量生産した場合の品質の安定性や、カプセル錠剤などさまざまな剤形にした場合の安定性、さらには錠剤の飲みやすい形状やサイズ、薬効が最大限となる服薬法や投与法なども研究対象となる。

[編集部]


CMC(化学)
しーえむしー

カルボキシメチルセルロース

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百科事典マイペディア 「CMC」の意味・わかりやすい解説

CMC【シーエムシー】

カルボキシメチルセルロースの略称で,一般にはそのナトリウム塩をさす。アルカリセルロースにモノクロル酢酸ナトリウムを作用させ,セルロースの−OH基を−OCH2COONaで置換して得られる無味無臭の白色粉末。−OH基の置換度が40%以上になると水溶性,75%以上になると吸湿性となる。水溶液の高い粘性を利用して染色用の糊(のり),製紙用サイズ剤,アイスクリームマーガリンの乳化安定剤,ペイント,化粧品の粘結剤などに用いられる。
→関連項目水銀電池

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知恵蔵 「CMC」の解説

CMC

校正測定能力」のページをご覧ください。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「CMC」の意味・わかりやすい解説

CMC
シーエムシー

通貨信用委員会」のページをご覧ください。


CMC
シーエムシー

「カルボキシメチルセルロース」のページをご覧ください。


cmc
シーエムシー

「臨界ミセル濃度」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内のCMCの言及

【コロイド】より

…溶液中である濃度以上になると,数十個の分子が会合しミセルをつくる。この濃度を臨界ミセル濃度critical micelle concentration(略号CMC)という。ミセルはコロイド次元の大きさをもつので,臨界ミセル濃度以上で界面活性剤溶液はコロイド系となり,コロイドに特有の性質を示すようになる。…

【ミセル】より

…ミセルの存在は,1913年マクベーンJames William McBain(1882‐1953)により提唱された。濃度が十分低いとき,界面活性剤は分子状に溶解するが,ある濃度(臨界ミセル濃度critical micelle concentration,CMCと略記)になるとミセルを形成し,水溶液の性質はこの濃度を境にして顕著に変化する。ミセルの内部は親油性で,油類を溶かしこむことができる。…

※「CMC」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」