E(読み)イプシロン

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「E」の意味・わかりやすい解説

E
いー

英語アルファベットの第5字。2番目の母音字。古代のアルファベットにはない文字であり、エジプトの象形文字から、フェニキア文字セム文字を経て、ギリシア文字から現在に至っている。元来はh音を表す文字であったが、ギリシア文字のある地方のアルファベットにおいて、長母音イプシロンεを表す文字としてイータΗが用いられ、このΗが変化してEが誕生した。小文字eは大文字Eからアンシャル体を経て生じた。音楽ではドレミ唱法のミ(ホ音)、ハ長調の第3音を表す。大文字Eは、物理ではエネルギー、論理学では全称否定、電気では電圧を、また方位では東を表す。中世ローマ数字では250を示す。また小文字eは、数学では自然対数の底(てい)、円錐(えんすい)曲線の離心率を、物理では電子あるいは、陽子の電荷を表している。

[斎藤公一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「E」の意味・わかりやすい解説

e
イー

ネーピアの数ともいう。自然対数の底で,その近似値は,e=2.718281828…で与えられる。この数は無理数であるばかりか,超越数でもある。

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知恵蔵 「E」の解説

E

「イプシロン」のページをご覧ください。

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