外来種(読み)ガイライシュ(英語表記)exotic species

デジタル大辞泉 「外来種」の意味・読み・例文・類語

がいらい‐しゅ〔グワイライ‐〕【外来種】

外来生物

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「外来種」の意味・わかりやすい解説

外来種 (がいらいしゅ)
exotic species

もともとその地になく,他から移住したり導入されたりして居つくようになった動植物。外国から入ってきた生物を指すことが多く,帰化動物帰化植物などといわれる。最近ではアメリカシロヒトリセイタカアワダチソウなどが有名である。農業用作物家畜あるいは観賞用動植物などは大部分が外来種である。作物や家畜で外国から導入した品種外来品種という。これに対してもともとその地にあったものを在来種在来品種という。作物や家畜で外来種(品種)を導入してから,その地で品種改良を加えて作られた新品種は外来品種とはいわない。古くに日本へ伝わってきた水稲コムギオオムギなどには日本で古くから作られた品種がたくさんあり,これらは在来品種といわれている。一方で,日本では現在でも外来品種がよく導入されているが,日本にない病害虫が持ちこまれないように検疫制度が設けられている。
帰化生物
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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