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PCP(読み)ピーシーピー(英語表記)pentachlorophenol

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

PCP
ピーシーピー
pentachlorophenol

分子式 C6Cl5OH 。白色結晶,融点 190℃,水に難溶,有機溶媒可溶。ナトリウム塩は1分子の結晶水をもつ白色粉末で,水によく溶ける。除草剤,農作物殺菌剤として用いられる。劇物水質汚濁性農薬。非ホルモン型接触性の土壌処理剤。呼吸における酸化的リン酸化過程を妨げ,生体エネルギーの生成を阻害する。この機構は生物界と共通であり,特に魚類に対する毒性がきわめて強い。

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デジタル大辞泉の解説

ピー‐シー‐ピー【PCP】[pentachlorophenol]

pentachlorophenolペンタクロロフェノール。防腐剤の一種。以前は、除草剤や殺菌剤などの農薬としても用いられていたが、現在は農薬としての使用は禁止されている。

ピー‐シー‐ピー【PCP】[Pneumocystis pneumonia]

Pneumocystis pneumonia》⇒ニューモシスチス肺炎

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世界大百科事典 第2版の解説

ピーシーピー【PCP】

フェノール系の殺菌剤で除草剤としても広く用いられた。pentachlorophenolの略で,融点191℃の無色の結晶である。ナシの黒斑病黒星病,赤星病,ブドウの黒痘病,ミカンのそうか(瘡痂)病,かいよう(潰瘍)病,カキの黒星病,炭疽(たんそ)病,モモの縮葉病,黒星病などの果樹の病害の防除に使用された。また,植物に対しては非選択的に殺草性を示す。PCPを田植直後の水田に散布すると,水田の土壌表面に吸着され,そこで生育を始めたメビエなどイネ科雑草を非選択的に除草するが,田植によって土壌の中に深く植えこまれたイネの生長点には影響を与えない。

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大辞林 第三版の解説

PCP

〖pentachlorophenol〗
ペンタクロロフェノール。有機塩素系の除草剤・殺菌剤。経皮吸収され、強い毒性がある。

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世界大百科事典内のPCPの言及

【除草剤】より

… ピペロホス,ブタミホスなどの有機リン酸エステル系除草剤は,植物の生長点の細胞分裂や,伸長阻害によって幼植物に対して選択的殺草効果を示す。 フェノール系除草剤であるPCPは殺菌力を有する。水田のノビエの防除によく用いられていたが,魚毒性が大きい欠点を有し,現在では使用されない。…

※「PCP」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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