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Q熱 キューネツ

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デジタル大辞泉の解説

キュー‐ねつ【Q熱】

コクシエラ属リケッチアの一種によって起こる、人畜共通の熱性感染症。人間にはダニの媒介によって感染し、発熱・頭痛・せき・胸痛などの症状がある。感染症予防法の4類感染症の一。オーストラリアで発生し、1937年に初めて報告された。
[補説]Qは初め、病原体不明の熱病だったためquery(疑問、疑惑)から名付けられた。

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百科事典マイペディアの解説

Q熱【キューねつ】

世界各地にみられるリケッチア性の伝染病。家畜にはダニが媒介するが,ヒトへは家畜の出産,屠殺の際に飛沫(ひまつ)感染する。また感染牛の生乳も感染源となる。発熱が数日から2〜3週間続き,しばしば肺炎を起こし,胸部X線写真に斑状の陰影を現す。
→関連項目細菌兵器人獣共通伝染病

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世界大百科事典 第2版の解説

キューねつ【Q熱 Q fever】

リケッチアの一種Coxiella burnetiiによる急性感染症で,世界各地に分布するが,日本には存在しない。経口および経鼻感染する。ダニ類により伝播され,感染した家畜乳の飲用,家畜小屋の塵埃(じんあい)吸入がおもな感染経路とされる。潜伏期は14~26日とされ,頭痛,悪寒,発熱,筋痛,食欲不振で発病する。数日後,咳,胸痛を呈し,胸部X線写真で肺炎像がみられる。3~6日の経過で解熱していくが,1/3の症例では長びき,生検で肉芽腫性病変を呈する肝炎を合併する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

Q熱
きゅーねつ

リケッチアの一種Coxiella burnetiiによっておこる人獣共通の熱性感染症で、1937年オーストラリアのクイーンズランドで発生した際に初めて報告されたので、地名の頭文字をとってQ熱と名づけられた。患者からは感染せず、ウシ、ヒツジ、ヤギなどの家畜からダニ類の媒介によって感染する。しかし、罹患(りかん)しているウシやヤギの乳から感染することもある。したがって、家畜に接する職業の人に多くみられる。
 潜伏期は約2週間で、突然発熱し、激しい頭痛や不快感を伴い、肺炎をはじめ、肝炎、心嚢(しんのう)炎、髄膜炎などを併発することもある。クロラムフェニコールやテトラサイクリン系の抗生物質が有効である。ほとんど全世界に広がっており、日本では輸入家畜の検疫に重点を置いて予防している。汚染常在国ではダニの駆除をはじめ、感染の機会の多い畜産関係の職業の人やウシに対して不活化ワクチンによる予防が行われている。[柳下徳雄]

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