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Web2.0 うぇぶにてんぜろ/うぇぶ2てん0/うぇぶ2.0/Web2.0/web2.0/WEB2.0

3件 の用語解説(Web2.0の意味・用語解説を検索)

知恵蔵2015の解説

Web2.0

近年のウェブサービスで使われる技術・ビジネスモデルの総称。一般には、「動的」「参加型」「相互補完的」などと説明されるが、厳密な定義はなく、どちらかといえばキャッチフレーズに近い。もともとは、米国の技術系出版社であるオライリーメディア社が2004年10月に開いた技術会議で提唱したのが始まり。1990年代後半のドットコム・バブル期のウェブサービスに比べ、現在のサービスがどのような特徴を持っているか、という分析に基づいている。Web2.0的なサービスの代表例としては、「Google Maps」や「Wikipedia」、ブログなどが挙げられる。どれも、不特定多数ユーザーが参加することで新たな価値が創造され、それを促進するバックグラウンドとして、一般的なウェブブラウザーを使いつつも、高度で使いやすいユーザーインターフェースを備えているのが特徴である。

(斎藤幾郎 ライター / 西田宗千佳 フリージャーナリスト / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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デジタル大辞泉の解説

ウェブ‐にてんれい(Web 2.0)

従来とは異なる発想に基づく、次世代インターネット関連の技術・サービス・ビジネスモデルの総称。米国において2004年頃から使われはじめた。特定の技術や明確な概念を指し示すものではないが、利用者の積極的かつ自発的な参加、情報やサービスの提供者と利用者との双方向性など、いくつかの特徴が挙げられる。具体的には、利用者が自由に書き込めるインターネット上の百科事典や、動画ファイルを公開できる動画投稿サイトソーシャルブックマークオープンソースソフトウエア開発などがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

Web2.0
うぇぶにーてんぜろ

インターネットではWWW(ワールド・ワイド・ウェブ)の仕組みを使ってさまざまなサービスが行われているが、従来のサービスとは異なる新しい技術的、仕組み的な要素が含まれているサービスを、そのコンセプト(概念)を象徴的に表すためのことばとしてWeb2.0が使われている。2005年後半くらいから、インターネットのサービスの形がさまざまな側面で変化をしたこと、つまり進化してきたことを象徴的に表すために、従来のものを「Web1.0」とよび、新しい概念を「Web2.0」とよぶ。この名称を考え、広めたのはアメリカコンピュータ関連の書籍などを出版するメディア企業のオライリー・メディア社の創業者で社長のオライリーTim O'Reilly(1954― )である。
 新しい要素とは技術的・仕組み的なもの、ビジネスモデル的なもの、マーケティング的なものなどさまざまな側面で複数の要素があり、いずれかが含まれていれば「Web2.0的である」という言い方をする。
 従来、WWWを使って行われてきたインターネットのサービスは事業者がつくりだした情報を自らのサーバーコンピュータに蓄積し、それを表示できるようにするという仕組みだった。静的につくり込まれたページはもちろんのこと、データベースで動的に変化するようにつくられたページもそういう意味では本質的な相違はない。
 一方で、Web2.0での象徴的な要素は、ユーザーが他のユーザーに読まれるためにコンテンツやデータをつくりだし、それをウェブサーバーに蓄積するものである。そして、サーバー側では蓄積したコンテンツを表示する仕組み(検索する機能なども含む)だけを保持し、一度仕組みができあがれば、あとはコンテンツが次々と拡大するというものである。
 このように仕組みとコンテンツ(データ)を分離することで、特定の事業者やユーザーがデータと仕組みの両方をもっていなくても、相互に連携して、次々と情報を増やしていったり、新しいサービスのなかに他のサービスを組み込んだりすることができるようになる。つまり、コンテンツやサービスもネットワーク指向の仕組みに組み込まれたといえる。たとえば、地図サイトは地図上にポイントする店舗の名称などのデータをもたなくても、地図をもたずに住所情報だけをもつような事業者が公開されているアプリケーション・プログラミングインターフェイス(API)を使って地図データを使えるようになる。実際に、グーグル社Google,Inc.のグーグル・マップのAPIが公開され、さまざまな派生したサービスが実施されている。
 また、ユーザー同士で情報を共有する場合も、従来のポータルサイトのディレクトリ構成は事業者が決めた恣意(しい)的なルールで分類したり、整理したりしたものであるが、Web2.0ではユーザーがインデックス(索引)やタグ(付箋(ふせん)機能)をつけて分類していく。こうしたインデックスやタグもコンテンツの一部といえ、従来の特定事業者が行うよりも、利用者が必要としている整理の結果に近づくと考えられている。
 また、事業モデルにも大きな影響を与える概念である。マーケティング理論の一つに「8:2の理論」がある。これは「全体の2割を占める顧客が売上げの8割を支える」というもので、売上げの高い順に棒グラフをつくると、最初に売上げの多い顧客層の高い棒が並び、売上げの少ない顧客の棒は後ろの方に低く「しっぽ」のように長く続く。従来のメディアなどでは売上げの高いマスの部分を対象としてきたが、これからは売上げの低い「長いしっぽの部分(ロング・テール)」、つまりニッチ(狭い分野)の人たちから大きな売上げがあがるという考えにインターネットマーケティングの考え方が移りつつある(ロング・テールの重視)。たとえば、従来ではページビューの大きなサイトにローテーションバナー広告を掲出していたが、今後は個人サイトなどにニッチな商品の広告を掲出し、それが全体の8割の売上げを支えるようになるという考え方だ。このような広告商品にはキーワード広告が該当する。
 このようにウェブが従来のメディアの置き換えとしてのものから、インターネットならではのものに移りつつある段階をWeb2.0とよんでいる。[中島由弘]
『梅田望夫著『ウェブ進化論』(2006・筑摩書房) ▽インターネットマガジン別冊『Web2.0への道』(2006・インプレスR&D) ▽高田寛著『Web2.0インターネット法――新時代の法規制』(2007・文眞堂)』

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