翻訳|caterpillar
車両用走行装置の一種で,無限軌道または履帯ともいう。1801年イギリスのトマス・ジャーマンによって発明されたが,実用化されたのは1904年アメリカのホルト社が農耕用トラクターの走行装置として使用したのが最初といわれている。一般の車輪と比べて,軟弱な湿地,積雪地などの通過性にすぐれている反面,構造が複雑で重量も重くなりがちであり,一般に硬い路面では車輪に比べ2~3倍の回転抵抗を示すといった不利な特性がある。いずれにしろ,凹凸の多い荒地や軟弱地および積雪地などを走行する必要のある車両にとってはきわめて有効であるため,土木建設機械や戦車をはじめとする各種戦闘車両に多用されている(図)。なお,キャタピラの原義は芋虫であるが,11年にホルト社がキャタピラを商標として登録しており,また25年にはホルト社とベスト社が合併して,土木建設機械を生産するキャタピラー・トラクター社が誕生し,現在に至っている。
執筆者:中冨 逸郎
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