デジタル大辞泉
「トライアングル」の意味・読み・例文・類語
トライアングル(triangle)
1 三角形。三角形のもの。
2 打楽器の一。鋼鉄の棒を一端があくように正三角形に折り曲げ、鋼鉄のばちで打つ。鋭く透明な音色をもつ。
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トライアングル
- 〘 名詞 〙 ( [英語] triangle )
- ① 三角形。〔外来語辞典(1914)〕
- ② 打楽器の一つ。鋼鉄の丸い棒を三角形に折りまげて一端をあけた形のもの。手につるしてもち、同じ鋼鉄材質のばちで打つと、音律不定の透明な響きのある音を発する。管弦楽に用いる。〔新撰現代語字典(1931)〕
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トライアングル
triangle
打楽器の一種。鉄を主とした直径8~12mm,長さ45~75cmの金属円棒を三角形に折り曲げたもの。通常,紐でつり下げ同種の細い金属棒で奏する。高い響きを有する。打つ位置・角度により音色が変わる。奏法,使用法は奏者の創意による。19世紀まで底辺に3個から5個の円い鉄の輪がはめられていた。トルコの軍楽隊からヨーロッパの軍隊に導入され,東洋情緒の描写にオーケストラで使われるようになった。リストは《ピアノ協奏曲第1番》でソロとして使用している。
執筆者:有賀 誠門
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百科事典マイペディア
「トライアングル」の意味・わかりやすい解説
トライアングル
打楽器の一種。金属棒を三角形に曲げたもの。一端をつるして,金属製の桴(ばち)でたたく。音律は不定であるが,倍音に富んだ透明な音を出す。トルコの軍楽隊からヨーロッパの軍隊に導入され,18世紀から管弦楽に採用された。リストの《ピアノ協奏曲第1番》第3楽章での効果的な使用例は有名。
→関連項目セガ
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トライアングル
とらいあんぐる
triangle 英語
triangle フランス語
Triangel ドイツ語
triangolo イタリア語
体鳴楽器の一つ。細長い円筒形の金属棒を正三角形に曲げただけのもので、その一角を紐(ひも)でつるし、打棒(ビーター)で打ち鳴らす。高くて透明な音を発するが、正三角形の一角に切れ目が入っており、明確なピッチをもたない。オーケストラの楽器としては、底辺部を強くたたいて大きな音を出したり、三角形の角の内側で打棒を往復させてトレモロを奏したりする。そのほかにも演奏者のくふうによって、さまざまな音色を創出することができる楽器である。なお、これを効果的に用いた代表的な曲に、リストのピアノ協奏曲第1番(1852初演。通称「トライアングル協奏曲」)がある。
[藤田隆則]
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トライアングル〔映画〕
日韓共同制作によるテレビ映画シリーズ「テレシネマ7」の作品のひとつ。脚本:尾崎将也、監督:チ・ヨンス。出演:アン・ジェウク、カン・ヘジョンほか。美術品を巡る未亡人、女刑事、詐欺師の駆け引きを描く。韓国での劇場公開は2009年。日本では2010年に劇場公開されたほか、テレビでも放映された。
トライアングル〔ドラマ〕
日本のテレビドラマ。放映はフジテレビ系列(2009年1月~3月)。全11回。原作:新津きよみによる推理小説。脚本:水橋文美江。音楽:澤野弘之ほか。出演:江口洋介、稲垣吾郎、広末涼子ほか。刑事もの。
トライアングル〔焼酎〕
サッポロビールが販売する焼酎のブランド。キッコーマンから発売されたロングセラー商品を、焼酎事業の譲渡をうけて同社が引き継いだもの。瓶に描かれた黄色い三角形のトレードマークが有名。
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トライアングル
triangle
楽器の一種。三角形に折り曲げられた鋼鉄の棒を同種の桴 (ばち) で打奏する打楽器。名称は「三角形」を意味する。元来はトルコの軍隊の楽器であったが,18世紀から次第にヨーロッパのオーケストラで用いられるようになった。
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「トライアングル」の解説
トライアングル[triangle]
鋼鉄の棒を正三角形に曲げたシンプルな構造の打楽器。ひもにぶら下げて鋼棒で打つ。打つ位置は三角形の開口部でない側のコーナー付近。ぶら下げた手でミュートとオープンをコントロールし、ショットに対して2つの音色を作る。
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