万両(読み)マンリョウ

デジタル大辞泉 「万両」の意味・読み・例文・類語

まん‐りょう〔‐リヤウ〕【万両】

サクラソウ科の常緑小低木。暖地の山林中に生え、高さ50センチ~1メートル。葉は長楕円形で厚く、縁に波状のぎざぎざがある。夏、白い小花を散房状につけ、実は球形で赤く熟し、翌年春まで木に残る。正月センリョウなどとともに飾る。 冬》「―や使ふことなき上厠/風生
[補説]書名別項。→万両

まんりょう【万両】[書名]

阿波野青畝の俳句集。昭和6年(1931)刊。

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精選版 日本国語大辞典 「万両」の意味・読み・例文・類語

まん‐りょう‥リャウ【万両】

  1. 〘 名詞 〙 ヤブコウジ科の常緑低木。本州の関東以南、四国、九州の山林中に生え、観賞用に庭木鉢植、切り花などとされる。高さ〇・五~一メートル。葉は柄をもち長さ約一〇センチメートルの長楕円形で濃緑色となり、やや赤褐色を帯び、質厚く光沢があり、細かい明点や黒褐色細点があり、縁は波状。夏、枝先に、先端の五裂した白い小さな花が数個集まって咲く。果実は球形で品種により赤、または白、黄色などに熟す。まんりょ。漢名に当てる硃砂根は誤用。《 季語・冬 》 〔物品識名(1809)〕
    1. [初出の実例]「万両や詞すくなき俳句会」(出典:万両(1931)〈阿波野青畝〉昭和五年)

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「万両」の解説

まんりょう【万両】

埼玉日本酒大吟醸酒本醸造酒普通酒がある。平成1、2、14、17、18、20、22、24年度全国新酒鑑評会金賞受賞。原料米は山田錦美山錦アケボノなど。蔵元の「鈴木酒造」は明治4年(1871)創業。所在地はさいたま市岩槻区本町。

まんりょう【万両】

大阪の日本酒。蔵元は「万両酒造」。現在は廃業。蔵は摂津市鳥飼本町にあった。

出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報

動植物名よみかた辞典 普及版 「万両」の解説

万両 (マンリョウ)

学名:Ardisia crenata
植物。ヤブコウジ科の常緑小低木,園芸植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

デジタル大辞泉プラス 「万両」の解説

万両〔落語〕

古典落語の演目のひとつ。上方ばなし。「お文さん」とも。東京では「お文」と題する。

万両(まんりょう)〔日本酒〕

埼玉県、鈴木酒造株式会社の製造する日本酒。全国新酒鑑評会で金賞の受賞歴がある。

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