北ノ庄(読み)キタノショウ

デジタル大辞泉 「北ノ庄」の意味・読み・例文・類語

きたのしょう〔きたのシヤウ〕【北ノ庄】

福井市古称柴田勝家居城地。

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改訂新版 世界大百科事典 「北ノ庄」の意味・わかりやすい解説

北ノ庄 (きたのしょう)

福井県福井市の中世要衝地。足羽(あすわ)御厨北庄であったことに由来するという。福井平野の中央に位置し,すでに《太平記》に足羽七城の一つとして記されている。戦国時代,朝倉氏は北陸街道を扼(やく)するこの地に一族を配置し,領国経営を進めた。1573年(天正1)朝倉氏が滅亡すると織田信長は北ノ庄三人衆として木下祐久,明智光秀,津田元嘉を配し,75年には柴田勝家を配置して北陸経営の拠点とした。勝家は九重天守をもつ北ノ庄城を築くが,83年豊臣秀吉に滅ぼされる。以後丹羽長秀,堀秀政,同秀治,青木一矩が相ついでここに入る。関ヶ原の戦で一矩が西軍として敗れると翌1601年(慶長6)徳川家康の次男結城秀康が入封し,68万石を領した。秀康の跡は息忠直が継ぐが,《忠直卿行状記》に記すような乱行のため豊後に流された。24年(寛永1)忠直の跡を継いだ忠昌のとき,北ノ庄の名は福居,のちに福井と改められ,以後城下町として栄えた。
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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「北ノ庄」の解説

きたのしょう【北の庄】

福井の日本酒。酒名は、当主家の家紋が柴田勝家の家紋と似ていたことから勝家の居城「北の庄」にちなみ命名。「富成喜」は山田錦を35%以下にまで磨いて使用する純米大吟醸酒ほか大吟醸酒純米酒本醸造酒などがある。平成9、12、14、16、25、26年度全国新酒鑑評会で金賞受賞。原料米は山田錦、五百万石など。仕込み水は九頭竜川の伏流水蔵元の「舟木酒造」は慶応2年(1866)創業。所在地は福井市大和田町。

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デジタル大辞泉プラス 「北ノ庄」の解説

北の庄

福井県、舟木酒造合資会社の製造する日本酒。大吟醸酒、純米吟醸酒、純米酒、本醸造酒などがある。

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世界大百科事典(旧版)内の北ノ庄の言及

【越前国】より

…また大野郡は金森長近,原政茂,敦賀郡は武藤舜秀が統治した。勝家は北国の重鎮として北ノ庄(現,福井市)に築城して越後の上杉氏を制御し,加越の一揆徒党平定の任に当たった。また九頭竜川には舟橋を架設し,南条郡今庄より板取を経て近江に出るため栃ノ木峠を開削し,また新田開発を進め,諸方に検地を行い,刀狩を実施するなど民政にも留意した。…

※「北ノ庄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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