警察国家や家産国家などの絶対主義国家理念に対立するものとして、19世紀初めドイツで成立した国家理念。当時のドイツでは近代自由主義国家の成立する客観的条件が欠如していたので、観念論政治哲学者の間で理念的に絶対主義国家を克服すると同時に、人間の外面的自由のみの実現を目ざすイギリス、フランスの近代自由主義国家をも止揚する国家理念が構想されたが、それが文化国家であった。それは、その達成が強く待ち望まれていた最高の自由と倫理性が実現されるドイツ民族統一国家の理想像でもあった。その後、ドイツ民族の歴史的使命はこの文化国家の実現にあるという主張がなされ、実際、ドイツ帝国を正当化するイデオロギーの機能を果たした。ところが、それが広義の権力国家に対立する国家理念として大衆に受けやすい語感をもっているためか、戦後日本で軍国主義的な天皇制国家崩壊後の空白を埋める国家理念として主張されたことがあった。
[安 世舟]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の 12月中 (12月後半) のことで,太陽の黄経が 300°に達した日 (太陽暦の1月 20日か 21日) から立春 (2月4日か5日) の前日までの約 15日間で...
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