祭祀(読み)さいし

精選版 日本国語大辞典 「祭祀」の意味・読み・例文・類語

さい‐し【祭祀】

〘名〙 神や祖先をまつること。まつり祭典祭事
続日本紀‐天平七年(735)八月乙未「又其長門以還諸国守若介、専斎戒道饗祭祀」
読本椿説弓張月(1807‐11)拾遺「井上廃后、早良親王の祟(たたり)を怕(おそ)れ給ひて、追号祭祀(サイシ)叮嚀(ねんごろ)なりき」 〔易経‐困卦〕

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デジタル大辞泉 「祭祀」の意味・読み・例文・類語

さい‐し【祭×祀】

神や祖先を祭ること。祭典。→宮中祭祀
[類語]祭り祭礼祭典祭儀栄典祝典祝儀大祭大儀大礼大典典礼盛儀儀式式典

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普及版 字通 「祭祀」の読み・字形・画数・意味

【祭祀】さいし

まつり。〔礼記、曲礼下〕祭祀の禮、居喪の哭泣の位は、皆其の國の故(俗)の如くす。みて法を修め、審らかに之れを行ふ。

字通「祭」の項目を見る

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「祭祀」の意味・わかりやすい解説

祭祀
さいし

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世界大百科事典(旧版)内の祭祀の言及

【宴会】より

…19世紀後半,尊攘運動の志士たちの宴会は,彼らのうちから明治政府の高官が出現したとき,近代の宴会のひとつの源流にもなったと思われる。【塚本 学】
【中国】
 古代中国においては,祭祀の中心は祭神を儀式の場に招き飲食物をささげることにあった。甲骨資料に見える多数の牛羊を犠牲にした祭礼は,おそらく食物としてそれらの動物を自然神や祖先神にささげたものであろう。…

【祭り】より

…集団による儀礼行動の一つ。本来は原始・古代宗教の集団儀礼を総称し,現代では文化的に一般化されて,祝賀的な社会行事を呼称するのによく使われる言葉となっている。日本の祭りは伝統文化として重要であり,神社神道では今でも祭りを中心にしているほどだが,世界の宗教文化史上にも注目すべき社会現象である。日本語のマツリは,マツル,マツラフという動詞で上位の者に奉仕する意味の語の名詞形とみられる。語源的にはマツとマチは同根で,見えないものが見える場所,接触しうる場へ来るのを歓待する意味をもつ。…

※「祭祀」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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