大典(読み)タイテン

デジタル大辞泉 「大典」の意味・読み・例文・類語

たい‐てん【大典】

重大な儀式大儀大礼。「即位大典
重要な法典大法。「不磨の大典
律令制で、大宰府主典さかん少典の上に位するもの。
[類語]栄典祝典祝儀祭典祭礼祭儀大祭大儀大礼典礼盛儀儀式式典

だいてん【大典】

[1719~1801]江戸中期の臨済宗の僧。近江の人。名は顕常、あざなは梅荘。大典は号。京都の相国寺住持対馬つしまに赴任、幕府の朝鮮修文職として国交文書を司る。著作に「小雲棲稿」「皇朝事苑」「北禅遺草」など。

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精選版 日本国語大辞典 「大典」の意味・読み・例文・類語

たい‐てん【大典】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 重要な典籍。また、大部の記録。〔後漢書‐鄭玄伝論〕
  3. ( 「だいてん」とも ) 令制で、大宰府の主典(さかん)四人中の上位者二人の官名。正七位上相当官。〔令義解(718)〕
  4. 重大な儀式。盛典。大儀。
    1. [初出の実例]「祭政の大典頽敗せること甚し」(出典:教部省伺‐明治五年(1872)六月七日(法規分類大全))
  5. 重要な法典。すぐれた法律。大法。〔布令字弁(1868‐72)〕
    1. [初出の実例]「賞罰は天下の大典(タイテン)、朕一人の私すべきにあらず」(出典:近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉一一)
    2. [その他の文献]〔漢書‐郊祀志下〕

だいてん【大典】

  1. 江戸中期の僧侶漢学者法諱は顕常。字は梅荘。別号蕉中、東湖など。近江の人。京都相国寺慈雲庵の独峰慈秀の侍者となり、宇野明霞(めいか)儒学詩文を学んだ。のち相国寺一一三世、五山碩学に推され、朝鮮修文職をつとめた。著に「皇朝事苑」「北禅遺草」など。享保四~享和元年(一七一九‐一八〇一

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改訂新版 世界大百科事典 「大典」の意味・わかりやすい解説

大典 (だいてん)
生没年:1719-1801(享保4-享和1)

江戸中期の臨済宗の学僧。諱(いみな)は顕常。字は梅荘(ばいそう)。蕉中,東湖などと号する。近江(滋賀県)の人。11歳のとき,相国寺慈雲庵の独峰慈秀の侍者となる。かたわら,宇野明霞(めいか)らについて儒学,詩文を学んだ。1745年(延享2)独峰の法を継ぎ,慈雲庵の住持となったが,やがて隠棲の志を起こし,洛北洛東の寺庵に閑居すること13年,この間,学問著述に専念した。72年(安永1)慈雲庵に帰り,79年61歳で相国寺113世となる。翌80年五山碩学に推され,また朝鮮修文職に就任して国交文書を管掌した。88年(天明8)相国寺が全焼すると,その再建に奔走した。著書は儒仏に関する解説書や詩文集など多数にのぼる。
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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「大典」の解説

大典 だいてん

梅荘顕常(ばいそう-けんじょう)

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普及版 字通 「大典」の読み・字形・画数・意味

【大典】だいてん

大礼。

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