半花崗岩 はんかこうがん aplite
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 白色で中粒ないし細粒の等粒状組織を有する火成岩。アプライトとも呼ばれる。石英,カリ長石,曹長石,白雲母を主とし,ときに黒雲母,柘榴石,ジル…
サッカライト
- 岩石学辞典
- 長石または石英,電気石とその他の鉱物が砂糖状組織の集合体で,蛇紋石に囲まれて巣のような状態で産出するもの[Glocker : 1845, Lasaulx : 1878]…
デーサイト(dacite)
- デジタル大辞泉
- 花崗閃緑岩かこうせんりょくがんに相当する化学組成をもつ火山岩。斑晶は斜長石・石英・角閃石・黒雲母などからなり、石基はガラス質ないし微細な結…
せんりょく‐がん【×閃緑岩】
- デジタル大辞泉
- 深成岩の一。花崗岩かこうがんに似るが、有色鉱物が多くやや黒っぽい。斜長石・角閃石が主で、輝石や黒雲母くろうんもを含むものもある。完晶質で粗…
セラル岩
- 岩石学辞典
- 10%以上のネフェリンを含むテッシェン岩.顕晶質中粒の暗色鉱物に富む岩石で,ラブラドライト,ネフェリン,紫色のオージャイトを主とする岩石で,…
防長両国大絵図ぼうちようりようこくおおえず
- 日本歴史地名大系
- 二枚 江木二郎右衛門尉作成 慶安二年 山口県文書館毛利家文庫蔵 別に防長石高帳二冊、周防国・長門国大道小道並灘道舟路之帳の二冊が付く。
バリウム鉱物 (バリウムこうぶつ) barium mineral
- 改訂新版 世界大百科事典
- バリウムを主要化学成分として含有する鉱物。特殊な水酸化鉱物,炭酸塩,硫酸塩などの塩類鉱物およびケイ酸塩鉱物として産出する。ケイ酸塩鉱物以外…
灰曹長石(データノート) かいそうちょうせきでーたのーと
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 灰曹長石 英名 oligoclase 化学式 (NaAlSi3O8)90-70 (CaAl2Si2O8)10-30 少量成分 K 結晶系 三斜 硬度 …
ヘレフリンタ片麻岩
- 岩石学辞典
- 長石に富み細粒の片麻岩または片岩のすべてを含めた一般名で,スウェーデンで使われていた.ゼーダーホルムは,ヘレ片岩(hälleschist, hä…
酸性岩 サンセイガン acidic rock
- 化学辞典 第2版
- 火成岩のうち,その主要構成鉱物が石英と長石からなっている岩石.石英安山岩および流紋岩(花こう岩)が代表的なもので,SiO2の含量は65% 以上のもの…
アルマンダイン角閃岩相
- 岩石学辞典
- エスコラの角閃岩相の一部に相当する変成相で,広域変成作用の特性をもっている.この相が塩基性岩石の場合の特徴は角閃石で,少なくとも15%のAn成…
ディパイア化作用
- 岩石学辞典
- 気成作用やそれと関連する活動によって,岩石中の長石の部分がディパイア(dipyre)で置換される作用[Lacroix : 1890].ディパィアはスカポライト…
卵状体
- 岩石学辞典
- 球状岩に見られる同心円状の構造の円い物体.この語はラパキヴィ花崗岩の中の長石斑晶の角が円くなったものに使われる[Sederholm : 1928].同じよ…
はん‐がん【斑岩】
- デジタル大辞泉
- 多量の斑晶をもつ斑状組織の火成岩。一般に、アルカリ長石の斑晶をもつ花崗岩かこうがん質の組成の半深成岩をさし、花崗斑岩とよぶ。石英の斑晶に富…
雪だるま構造
- 岩石学辞典
- 変成岩の中の鉱物に含まれる細かい包有物が渦状またはS字状に配列した構造で,変成作用の再結晶の際に形成される.石榴石や曹長石などに見られる.
ブラヴィエル岩
- 岩石学辞典
- 最初にブラヴィエル(Blavier)とジャネッタズ(Janettaz)によってステアタイト(steatite)という名で記載された変成岩.これはオルソ片岩(orth-s…
イェントナイト
- 岩石学辞典
- 最初スプルは粗粒のグラニトイド岩で,一次的なスカポライト,斜長石,黒雲母を含む岩石として命名したが[Spurr : 1900],その後スカポライトは石…
斜長半花崗岩
- 岩石学辞典
- 優白質の閃緑岩質アプライトで大部分が斜長石と石英で,副成分に角閃石と雲母などを含む岩石である[Duparc & Pearce : 1902].石英が含まれる…
曹長石(データノート) そうちょうせきでーたのーと
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 曹長石 英名 albite 化学式 NaAlSi3O8 少量成分 Ca,K 結晶系 三斜 硬度 6~6.5 比重 2.6 色 無…
槙村まきむら
- 日本歴史地名大系
- 福岡県:朝倉郡夜須町槙村[現]夜須町吹田(ふきだ)砥上(とかみ)岳の南西麓にある村。慶長石高帳に「牧村」とみえ、慶長七年(一六〇二)の検地…
とう‐じき〔タウ‐〕【陶磁器】
- デジタル大辞泉
- 陶器と磁器。広義には、粘土に長石・石英などの粉末をまぜて成形・焼成した製品の総称。素地きじの質や焼成温度などにより、土器・陶器・炻器せっき…
ナポレオン岩 ナポレオンがん napoleonite
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 長石の多い白質部と有色鉱物の多い暗色部が,同心円状に配列して球状体をなした球状閃緑岩。地中海コルシカ島に産するので,コルサイト corsiteとも…
バイア岩
- 岩石学辞典
- 多量の角閃石を含む紫蘇輝石岩で,少量の橄欖(かんらん)石と鉄の多い尖晶石(pleonaste)を含んでいる.磁鉄鉱や長石は含まれない[Washington : 191…
ふっ‐せき【沸石】
- デジタル大辞泉
- 1 カルシウム・ナトリウム・アルミニウムなどの含水珪酸塩けいさんえん鉱物。塩基性火山岩中などに産し、組成は長石類に似る。加熱すると水を放出し…
変成岩 (へんせいがん) metamorphic rock
- 改訂新版 世界大百科事典
- 変成作用をうけた岩石の総称。岩石は大きく火成岩,堆積岩,変成岩に分類される。変成岩の分類にはいくつかの方法がある。一つは変成作用の地質学的…
スピライト
- 岩石学辞典
- 変質した塩基性岩で,一般に多孔状あるいは杏仁状構造を示し,もとの鉱物は変質作用を受けて長石は曹長石となり,輝石は他の鉱物に置き換えられてい…
コルコヴァダイト
- 岩石学辞典
- 花崗閃緑岩玢(ひん)岩(granodiorite-porphyrite)で,中性斜長石,角閃石,少量の石英と黒雲母の斑晶が微アプライト質の石基に含まれる[Sche…
珪長岩
- 岩石学辞典
- もとはキルワンが長石の緻密な微結晶質の岩石に付けた名称だったが[Kirwan : 1794],後にゲルハルトは斑岩の微結晶質または潜晶質の石基に拡張し,…
パラ熔岩
- 岩石学辞典
- 炭質物が黄鉄鉱と混ざり燃焼したために頁岩が熔融した岩石[Lightfoot : 1929].人工的なスラグに似ており,灰長石,酸化鉄,珪線石,菫青石,エン…
縞状片麻岩
- 岩石学辞典
- 石英長石質の薄い層と黒雲母に富む薄い層が互層した片麻岩.互層を作る鉱物組成か組織または両方の違いが特に顕著な場合をいう.注入片麻岩と同義.
ブジェレツ岩
- 岩石学辞典
- 優白質のテッシェン岩.イジョラ岩斑岩とされていた岩石で,ネフェリンに富み正長石を含むアンデシン斑岩である[Erdmannsdoerffer : 1928].ロシア…
斜長岩
- 岩石学辞典
- 斜長岩は斑糲(はんれい)岩やノーライトに近い種類の優白質の粒状岩であるが,ほとんど輝石を含まない.全体の90%以上がラブラドライトまたはバイト…
スピライト spilite
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 一般に非顕晶質の,緑色ないし暗緑灰色で,細粒の玄武岩質火山岩。緑泥石や方解石,ある種の沸石などで満たされた気孔や杏仁状構造を含む。ナトリウ…
ムニオング岩
- 岩石学辞典
- ネフェリンに富むチングア岩で,斑晶のネフェリン(約36%)が,石基は玻璃基流晶質でアルカリ長石(約44%),エジリンオージャイト(20%)とガラ…
アルカリ岩 アルカリガン alkali rock
- 化学辞典 第2版
- SiO2やAl2O3に対してNa2O + K2Oの多い火成岩の一般名称.アルカリが多いと,構成鉱物として石英が生じることが少なく,アルカリ長石が多くなる.典…
けい‐しゃ【珪砂】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 石英粒を主とする砂。花崗(かこう)岩などの風化によって生ずる。長石、ジルコン、磁鉄鉱などをわずかに含む。蛙目土(がいろめづち)などと…
黒御影【くろみかげ】
- 百科事典マイペディア
- 斑レイ岩,時にはセン緑岩の石材名。花コウ岩のように粗粒完晶質だが,長石と石英が少なく色が黒いのでこの名がある。国内での産出は少なく,ほとん…
イッス岩
- 岩石学辞典
- 優黒質の脈岩で角閃石,少量の緑色輝石とラブラドライトを含む岩石[Duparc & Pamfil : 1910, 1910].細粒の斜長石を含む角閃石岩である.ダナ…
ガブレイド
- 岩石学辞典
- 完晶質で中粒から粗粒の火成岩で,鉄マグネシウム鉱物が輝石で50%以上含み,長石は様々なもので次に多く含まれる.この中にはオージャイト閃緑岩,…
セシリア岩
- 岩石学辞典
- メリライト橄欖(かんらん)石白榴岩で,斑晶はメリライト(40~45%)とオージャイト(20~25%)を含み,少量の橄欖石,斜長石と粒間にメリライト(1…
ニューマトリス
- 岩石学辞典
- この語は,火成岩の中の斜長石をトルマリンが置換した偽分結物(pseudosegregation)にティレイが付けた名称である[Tilley : 1919].その後フェル…
いし‐こ【石粉】
- デジタル大辞泉
- 1 長石ちょうせきの粉末。陶磁器やガラスの原料とする。2 寒水石かんすいせきや石灰岩の粉末。人造石の原料、またタイルの目地などに用いる。3 砕…
分化指数
- 岩石学辞典
- 岩石の分化の程度を表す語であるが,内容には様々なものがある.(1) ソーントンとタトルは,マグマの分化の程度を測る目的で,マグマの組成のノルム…
三斜晶系 さんしゃしょうけい triclinic system
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 結晶系の1つで最も対称性が低い。結晶軸の長さも軸角もすべて異なる。石膏,長石類,ナイロンなどがこれに属する。屈折率などの物理的性質に異方性を…
オルビスヘーエ岩
- 岩石学辞典
- 微閃緑岩または角閃石玢(ひん)岩で,角閃石の斑晶と短冊状の斜長石の多い石基からなる.黒雲母も存在する[Chelius : 1892].ドイツ,オッデ…
ムーン‐ストーン
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( [英語] moonstone ) =げっちょうせき(月長石)[初出の実例]「白魚(しらうを)が印度産の月光石(ムーンストン)のやうな透明さと光沢を…
変朽安山岩相
- 岩石学辞典
- 安山岩および玄武岩,まれに流紋岩が自変質作用あるいは他からの変質作用を受けたもの.これらの岩石は緑泥石,炭酸塩鉱物,黄鉄鉱,ときにセリサイ…
ベーリング岩
- 岩石学辞典
- 優黒質のNa-粗面岩で,多くのバーケヴィ閃石の斑晶が細粒の石基に含まれる.石基はアルカリ長石,少量の石英などからなっている[Starzynski : 1912…
シャンドの分類【Shand classification】
- 法則の辞典
- 火成岩の分類法の一つ.シリカとアルミナに対する飽和度(成因と鉱物組成に密接に関係している)bと結晶度,色指数,長石の量比によって56種類に分類…
ペグマタイト鉱床【ペグマタイトこうしょう】
- 百科事典マイペディア
- ペグマタイトの形成に伴って特定の鉱物が濃集して形成された鉱床。石英,長石,雲母の鉱床のほか,リチウム,ニオブ,タンタル,ウランなどの鉱床が…