アッバース朝 (アッバースちょう) `Abbās
- 改訂新版 世界大百科事典
- 目次 成立 国家の構造と政治 社会,経済 文化イラクを中心に,西はマグリブから東はマー・ワラー・アンナフル(トランスオキシアナ)ま…
サファヴィー朝 サファヴィーちょう Safavī
- 旺文社世界史事典 三訂版
- 1501〜1736イラン人のイスラーム王朝サーマーン朝とブワイフ朝の滅亡後,イランは再び外来民族の支配を受けたが,アゼルバイジャンの祭司サファヴィ…
トゥグリル・ベク
- 百科事典マイペディア
- トルコ系セルジューク朝初代のスルタン(在位1038年―1063年)。始祖セルジュークの孫。1038年ニーシャーブール(現イラン北東部)に入って王朝を開き…
アッバース朝【アッバースちょう】
- 百科事典マイペディア
- 北アフリカから中央アジアまでを支配したイスラム王朝。750年―1258年。ウマイヤ朝末期,預言者ムハンマドの血縁者がカリフとして統治すべきだという…
アブドゥル・ラフマーン(1世) あぶどぅるらふまーん ‘Abd al-Ramān Ⅰ (731―788)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 後(こう)ウマイヤ朝の建設者(在位756~788)。ウマイヤ朝第10代カリフ、ヒシャームの孫。750年、アッバース朝によるウマイヤ家虐殺に際し、彼のマウ…
ファーティマ‐ちょう〔‐テウ〕【ファーティマ朝】
- デジタル大辞泉
- 《Fāṭima》イスラム教過激シーア派のイスマーイール派が、909年北アフリカに建てた王朝。969年にエジプトに侵入し、カイロを建設して遷都。シリアを…
オスマン‐ていこく【オスマン帝国】
- デジタル大辞泉
- 1299年、オスマン1世が小アジアに建国したトルコ系イスラム国家。地中海周辺のアラブ諸地域、バルカン半島をも支配下におき、アッバース朝滅亡後のイ…
ブワイフ‐ちょう〔‐テウ〕【ブワイフ朝】
- デジタル大辞泉
- 《Buwayh》イランからイラクの地を支配したイラン系のシーア派イスラム王朝。932年にイランに政権を確立。946年にはバグダードを制し、アッバース朝…
ウマイヤ‐ちょう〔‐テウ〕【ウマイヤ朝】
- デジタル大辞泉
- 《Umayya》イスラム王朝の一。ウマイヤ家出身のムアーウィヤ1世が、ダマスカスを首都として建てた最初のイスラム・カリフ王朝(661~750)。14代続い…
ムーレイ‐イドリス(Moulay Idriss)
- デジタル大辞泉
- モロッコ北部の町。8世紀末、アッバース朝に追われたムーレイ=イドリス1世が同国初のイスラム王朝であるイドリス朝を開いた地として知られる。丘の…
アラブ帝国 アラブていこく Arab
- 旺文社世界史事典 三訂版
- イスラーム史上における正統カリフ時代・ウマイヤ朝時代をさすアラブ人に特権が認められていたため,この時代をアラブ帝国の時代と呼ぶ。のちのアッ…
アショット Ashot 生没年:?-890
- 改訂新版 世界大百科事典
- アルメニア,バグラト朝初代の王。在位885-890年。856年アルメニア人諸侯軍の総司令官の地位に就き,862年にはアッバース朝のカリフから〈アルメニア…
シルバン・シャー国 (シルバンシャーこく)
- 改訂新版 世界大百科事典
- カフカス東部にあったスンナ派の中世イスラム王朝。アッバース朝の混乱に乗じたアラブのハイサムが861年マズヤド朝を建て,最初にシルバン・シャーSh…
サッファース
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- ⇒アブー・アルアッバース
イブン・ザイドゥーン Ibn Zaydūn, Abū al-Walīd
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]1003. コルドバ[没]1071. セビリアスペインのアラブ系詩人。コルドバのウマイヤ朝の滅亡後,スペイン各地を転々とし,最後はセビリアのアッバー…
バッシャール・イブン・ブルド Bashshār ibn Burd, Abū Mu`ādh
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]714/715頃.バスラ[没]784/785頃.バスラ?アラビア語詩人。ただし血統はイラン系で,イランが生んだ最初のアラビア語の大詩人といわれている。先祖…
ジルヤーブ Ziryāb
- 改訂新版 世界大百科事典
- 8世紀末から9世紀にかけて活躍したアラブの音楽家。生没年不詳。本名アブー・アルハサン・アリー・ブン・ナーフィーAbū al-Ḥasan `Alī b. Nāfī`。イ…
サッファーフ
- 旺文社世界史事典 三訂版
- ⇨ アブー=アルアッバース
サラーフ・アッディーン
- 百科事典マイペディア
- エジプトのアイユーブ朝の始祖。通称サラディン。イラクのクルド族出身。初めアレッポのザンギー朝に仕え,1169年ファーティマ朝の宰相となって実権…
アグラブ朝 アグラブちょう Aghlab
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 現在のチュニジアを中心に,北アフリカを支配したイスラム王朝 (800~909) 。首都はカイラワーン。アッバース朝のアミールであったイブラーヒーム (…
ワーシト Wāsit
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- イラク,チグリス川中流にあった中世都市の一つ。 702年にウマイヤ朝のイラク総督ハッジャージ・イブン・ユースフによって,イラク駐留のアラブ戦士…
イスカンダル・ベグ Iskandar Beg al-Shahīr bi-Munshī
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]1560頃[没]1632頃イラン,サファビー朝の歴史家。アッバース1世に書記として仕え,1592/3年には「大書記」の一人に任じられた。主著"Tārīkh-i `Ā…
ワズィール wazīr
- 旺文社世界史事典 三訂版
- アッバース朝で公的な肩書となった,行政の最高責任者を表すアラビア語通常は「宰相」と訳され,現在では「大臣」をさす。元来アラビア語では「補佐…
クーファ Kūfa
- 旺文社世界史事典 三訂版
- ユーフラテス川西岸にある都市で,第4代カリフのアリーの時代とアッバース朝建国時の首都第2代カリフのウマルが建設した軍事都市であったが,文化…
アイユーブ朝【アイユーブちょう】
- 百科事典マイペディア
- エジプト,シリアを中心に,メソポタミア,ヒジャーズ,イエメンを支配したスンナ派イスラム王朝。1169年―1250年。首都カイロ。ファーティマ朝の宰相…
アッバース朝美術 アッバースちょうびじゅつ Abbasids art
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- アッバース朝治下 (750~1258) ,バグダードを中心にメソポタミア,ペルシアの影響を強く受けて発展したイスラム美術。サーマッラーには,ムタワッキ…
バスラ al-Baṣra
- 旺文社世界史事典 三訂版
- イラク南東部,シャット−エル−アラブ川の河口に近い河港都市7世紀にウマルによりイスラーム遠征軍の軍事都市として建設されたが,東西交通路の要衝で…
イブン・ファドラーン Ibn Faḍlān
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- 生没年不詳921~922年にアッバース朝カリフのムクタディルによって,ヴォルガ・ブルガールへ派遣された外交使節の一員。その旅行記録(通称『ヴォルガ…
アミール amīr
- 旺文社世界史事典 三訂版
- イスラーム世界における司令官・総督任務としては,軍事・行政・徴税など多岐におよんだ。その後アッバース朝期にイラン人・トルコ人が任命されるよ…
シャー・アッバース
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- ⇒アッバース1世
アッバース1世
- 367日誕生日大事典
- 生年月日:1571年1月27日ペルシアのサファビー朝第5代王(在位1587〜1629)1629年没
バグダッド
- 共同通信ニュース用語解説
- 8世紀にアッバース朝の首都として造営。イスラム世界の中心として繁栄し「平安の都」と呼ばれた。13世紀にモンゴル軍の侵入で衰退したが、オスマン…
クテシフォン Ktēsiphōn
- 改訂新版 世界大百科事典
- ティグリス川東岸にあったパルティアおよびササン朝ペルシア時代の都市。前2世紀後半,パルティアのメソポタミア進出にともない,セレウキアの対岸の…
ラーワンディー派 ラーワンディーは Rāwandīya
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 8世紀に現れたイスラム教シーア派に属する過激派。この名はイスファハン近くの町ラーワンドに由来するという。イラクの同派信徒はアッバース朝第2代…
ハージブ ḥājib
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- イスラム諸国における官職名。侍従を意味するアラビア語で,ウマイヤ朝時代が初例。宮廷制度の整ったアッバース朝時代から要職となった。カリフの側…
ナーシル al-Nāṣir
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]1155頃[没]1225アッバース朝第 34代のカリフ (在位 1180~1225) 。母はトルコ人奴隷であるが,同朝後期のカリフのなかで政治権力を掌握していた…
シャー・アッバース しゃーあっばーす
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- →アッバース(1世)
スルタン・カリフ制(スルタン・カリフせい)
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- オスマン帝国のスルタン,セリム1世が,1517年エジプトのマムルーク朝を滅ぼしたとき,この王朝の庇護するアッバース朝最後のカリフから称号を受け継…
ファザーリー al-Fazārī
- 改訂新版 世界大百科事典
- 8世紀後半のアラブの天文学者。生没年は不詳。バグダードで活躍し,アッバース朝のカリフ,マンスール(在位754-775)に仕えた。当時この宮廷を訪れ…
シャー=アッバース
- 旺文社世界史事典 三訂版
- ⇨ アッバース(1世)
バグダード派 バグダードは Baghdad school
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 12世紀から 13世紀前半に,アッバース朝の首都バグダードで形成された写本挿絵の画派。ギリシア語文献の翻訳写本の制作に伴い,初めは主として自然科…
バンダレ‐アッバース(Bandar 'Abbās)
- デジタル大辞泉
- ⇒バンダルアッバース
クライシ族 クライシぞく Quraysh
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 北アラブ系のアラブ支族名。初めはヒジャーズ地方の山地で遊牧生活を送っていたが,5世紀末頃,伝説的な英雄クサイイに率いられてメッカに定着。カー…
シャンルウルファ‐じょう〔‐ジヤウ〕【シャンルウルファ城】
- デジタル大辞泉
- 《Şanlıurfa Kalesi》トルコ南東部の都市シャンルウルファにある城跡。市街を見下ろす丘の上に位置する。ヒッタイト帝国時代に築かれた城に起源し、…
ウンマ umma
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- イスラーム共同体。元来,コーランで広く宗教共同体,つまりキリスト教徒やユダヤ教徒を含め,預言者を通じて神の啓示に呼応した信徒の集団をさす言…
タバレスターン Tabarestān
- 改訂新版 世界大百科事典
- カスピ海南東岸のイランの一地方。東はゴルガーン,西はギーラーン,南はエルブルズ山脈に接する。マーザンダラーンMāzanderānの古名で,この名称は…
マームーン まーむーん al-Ma'mūn (786―833)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- アッバース朝第7代カリフ(在位813~833)。第5代カリフのハールーン・アッラシードを父とし、イラン系の女奴隷を母として生まれた。長じて東部諸州…
スルタン・カリフ制 するたんかりふせい
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- イスラムの政治的有力支配者スルタンが、宗教的権威となっていたカリフ位を併用した体制。オスマン朝のみにみられる。オスマン朝第9代スルタン、セリ…
イドリース1世 イドリースいっせい Idrīs I
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]?[没]793. ワーリラ北アフリカ,マグレブ地方に興った最初の王朝イドリース朝 (789~926) の創建者 (在位 789~793) 。第4代カリフ,アリーの子…
マワーリー mawālī
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- イスラーム社会における公的な保護‐被保護関係(ワラー)の当事者である主人と被保護者双方をマウラー(mawlā,複数形がマワーリー)と称する。主に契約…