タブラ・ラサ tabula rasa
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- ろうなどを引いた書字板の字を削り消して何も書き込まれていない状態にした書字板,すなわち白紙状態の意。感覚論において魂は,外部からの刺激によ…
バーカー
- 百科事典マイペディア
- 英国の政治思想史学者。ケンブリッジ大学教授(1928年―1939年)。ギリシア政治思想の研究,多元的国家論の主張者として知られる。主著《プラトンとア…
イブン‐ルシュド(Ibn Rushd)
- デジタル大辞泉
- [1126~1198]スペインのイスラム哲学者・医学者。コルドバの生まれ。アリストテレス哲学の注釈を通じてイスラム教の信仰とギリシャ哲学との調和を…
オルガノン
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( [ギリシア語] organon 「機関、道具」の意 ) ペリパトス学派がアリストテレスの論理学の著作全体をさして呼んだ名。論理学が哲学研究の…
キンディー
- 百科事典マイペディア
- アラブの哲学者,科学者。ラテン名アルキンドゥスAlkindus。アラブの最初の哲学者といわれ,新プラトン主義の立場からアリストテレスを研究。数学,…
どうりょく‐いん【動力因】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 アリストテレスの哲学で、形相因、質料因、目的因とならぶ運動の四原因の一つ。事物の運動、生成、変化を引き起こす力、動因となるもの。…
医学典範 いがくてんぱん
- 旺文社世界史事典 三訂版
- イブン=シーナーの主著ギリシア医学を基礎としたアリストテレスの方法論で,中国までも含む世界各地の医学を総合したもの。11世紀に成立し,12世紀…
efficient, ente /efisjɑ̃, ɑ̃ːt/
- プログレッシブ 仏和辞典 第2版
- [形]➊ 有能な;効果的な(=efficace).注英語からの借用語法.employé efficient|有能な社員.➋ 〖哲学〗 cause efficiente 動力因:アリストテレ…
ドゥンス・スコトゥス Johannes Duns Scotus
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- 1265頃~1308頃スコットランド生まれのスコラ哲学者。フランチェスコ修道会員。オクスフォード,パリの両大学で教え,トマス・アクィナス,アリスト…
アリストテレス(Aristotelēs)
- デジタル大辞泉
- [前384~前322]古代ギリシャの哲学者。プラトンの弟子。プラトンがイデアを超越的実在と説いたのに対し、それを現実在に形相として内在するものと…
アリストテレス Aristoteles[ギリシア],Aristotle[英]
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- 前384~前322プラトンと並ぶギリシアの大哲学者。その学識は経済,政治,歴史,倫理,心理,論理,美学,生物学に及ぶ比類なき大学者でもある。アカ…
アリストテレス
- 百科事典マイペディア
- 古代ギリシアの哲学者。マケドニア王の侍医ニコマコスの子としてスタゲイラに生まれる。前367年アテナイに出てアカデメイアに入り,プラトンに学んだ…
テロス
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( [ギリシア語] telos )① 目的。人間が実現を願い、行動の目標として定立するもの。② 目的因。アリストテレスの四原因の一つ。事物の目的…
アルベルトゥス‐マグヌス
- 精選版 日本国語大辞典
- ( Albertus Magnus ) ドイツのスコラ哲学者、神学者、自然科学者。新プラトン主義的思想にアリストテレス哲学を取り入れ、哲学と神学、理性と信仰の…
ギリシャ‐てつがく【ギリシャ哲学】
- デジタル大辞泉
- 前6世紀ごろから後6世紀にかけて、ギリシャ本土とその周辺の地域で発達した古代ギリシャの哲学。イオニア学派・エレア学派・ソクラテス・プラトン・…
メー・オン mē on
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- ギリシア語で on (存在) に対する「非 (存) 在」「非有」の意。パルメニデス哲学で初めて問題とされた概念。彼は認識論的,存在論的見地から,不滅不…
テオフラストス
- 百科事典マイペディア
- 古代ギリシアの哲学者。レスボス島エレソスに生まれる。アリストテレスに学び,その学園リュケイオンの第2代学頭となった。《植物誌》《植物原因論…
新オルガヌム しんオルガヌム Novum Organum
- 旺文社世界史事典 三訂版
- イギリスの哲学者フランシス=ベーコンの主著1620年刊。アリストテレスの論理学の書『オルガノン』に対し,新しい科学方法論を提示する意図から,こ…
理論哲学 りろんてつがく theoretical philosophy 英語 theoretische Philosophie ドイツ語 philosopie théorique フランス語
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 実践に指針を与える実践哲学と対照される哲学の分野をいう。アリストテレスは観想を実践から分かち、また、学を理論的、実践的、制作的の3種に区分し…
ビュリダン(Jean Buridan)
- デジタル大辞泉
- [1300ころ~1358ころ]フランスのスコラ哲学者。パリ大学総長。オッカムの弟子で、アリストテレスについての講義録を多数残した。力学においてイン…
僭主制 せんしゅせい tyranny
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 古代ギリシアのポリスの政治を考察して,プラトンやアリストテレスが定義した政体概念。ただし両者の定義は異なる。プラトンによれば,ポリスは理想…
アリストテレス Aristotelēs 生没年:前384-前322
- 改訂新版 世界大百科事典
- 目次 生涯 著作 思想 後世への影響古代ギリシアの哲学者。〈万学の祖〉と呼ばれるように数々の分野で後世に大きな影響を与えた。生涯北…
タイヒミュラー Teichmüller, Gustav
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]1832.11.19. ブラウンシュバイク[没]1888.5.22. ドルハットドイツの哲学者。 1867年バーゼル,71年デルパトの各大学教授。 G.ライプニッツ,R.ロ…
quintessènza
- 伊和中辞典 2版
- [名](女) 1 5回の蒸留によって得られた純度の高いエッセンス. 2 精髄, 真髄;最たるもの scoprire la ~ di ql.co.|〈何か〉の真髄を発見する. 3 (…
アルベルトゥス=マグヌス Albertus Magnus
- 旺文社世界史事典 三訂版
- 1193ごろ〜1280ドイツのスコラ哲学者ドミニコ修道会に属し,パリ大学神学教授としてトマス=アクィナスの師でもある。アリストテレス哲学やイブン=…
apodìttico
- 伊和中辞典 2版
- [形][複(男) -ci] 1 〘哲〙(アリストテレスの)演繹法に基づく, 定言的な, 自明の giudizio ~|定言的判断. 2 明白な, 疑う余地のない atteggiam…
エネルゲイア
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( [ギリシア語] energeia ) アリストテレス哲学の概念の一つ。可能的な状態にあった事物が実現される場合、その現実化する活動または現実…
たぎ【多義】 の 虚偽((きょぎ))
- 精選版 日本国語大辞典
- ( [英語] fallacy of equivocation の訳語 ) 名辞が曖昧であるために、いつわりの説得力をもつ論証。アリストテレスのいう言語上の虚偽の一つで、語…
ダシエ Dacier, André
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]1651[没]1722フランスの古典学者。プラトン,アリストテレス,ソフォクレス,ホラチウスの翻訳などがある。また夫人アンヌ (1654~1720) も翻訳…
テオロゴイ theologoi
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- ギリシア語で「神々のことを語る者」すなわちテオロギアにたずさわる者の意。『神統紀』を書いたヘシオドスやオルフェウスらがその代表的存在。特に…
エンテレケイア
- 百科事典マイペディア
- アリストテレスの用語の一つ。エネルゲイアenergeiaと同義にも。〈完全現実態〉と訳。完了,完成された現実性の意。とくにドイツ語でエンテレヒーEnt…
しどう‐いん【始動因】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 アリストテレスの唱えた、四原因の一つ。生成、変化、運動を引き起こす力となるもの。たとえば、建築でいえば、設計図(形相因)に従って…
三一致 さんいっち three unities
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 16~17世紀に,フランスの古典主義者によって唱えられた作劇の法則。アリストテレスが『詩学』のなかで説いた作劇上の理念を誤解したことから生じた…
リュケイオン Lykeiōn
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 古代ギリシアのアテネにあるアポロ・リュケイウス神殿近くの城壁で囲まれたギムナジウムと庭園の名称。アリストテレスがここで教えたところから彼の…
さん‐いっち【三一致】
- デジタル大辞泉
- 《〈フランス〉trois unités》演劇は、一日の間(時間)に一か所(場所)で起こる一つの事(筋)を扱うべきであるという作劇理論。アリストテレスの…
デュナミス
- 百科事典マイペディア
- アリストテレスの用語。〈可能性〉〈可能態〉〈潜勢態〉などと訳される(一般的な語義は〈力〉〈能力〉)。エネルゲイア(現実性,現実態)の対。デ…
しん‐プラトンがくは【新プラトン学派】
- デジタル大辞泉
- プロティノス、およびその学統を継ぐ、3世紀ごろから6世紀にかけて栄えた古代ギリシャ哲学最後の学派。プラトンの思想を継承しているが、アリストテ…
アリストテレス Aristoteles
- 旺文社世界史事典 三訂版
- 前384〜前322古代ギリシアの哲学者マケドニアに生まれ,アテネのアカデメイアでプラトンに学び,少年時代のアレクサンドロス大王を教育した。その後…
範疇 はんちゅう category
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 哲学用語としては,通常,根本的概念,最高類概念の意として用いられ,日常語としては部門の意として用いられる。ギリシア語の kategorein (述語する…
アポリア
- 百科事典マイペディア
- 解決のつかない難問のこと。ギリシア語の原義は通路または手段のないことを意味する。アリストテレスによれば,解決しがたい事柄をいい,一つの問い…
しつ‐りょう〔‐レウ〕【質料】
- デジタル大辞泉
- 《〈ギリシャ〉hylē/〈ラテン〉materia/〈英〉matter》素材の意。アリストテレス以来、形相と相関的に用いられる。例えば、家の機能や構造上の形式…
エイドス [ギ]eidos
- 日中辞典 第3版
- 〈哲学〉1〔プラトンの〕理念lǐniàn,观念guānniàn.2〔アリストテレスの〕形相xíngxiàng.
príme móver
- プログレッシブ英和中辞典(第5版)
- 1 (…の)原動力;主導者≪of,in≫.2 《機械》原動力(◇風・水など);原動機(◇水車・蒸気機関など).3 大砲を引くもの(◇牛馬・トラック・トラク…
イブン・ルシュド Ibn Rushd
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]1126. コルドバ[没]1198.12.10. モロッコスペインのアラブ系哲学者。ラテン名 Averroës。アリストテレスのすぐれた注釈により,スコラ学に強い影…
弁証法 べんしょうほう dialectic; Dialektik
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- ギリシア語の dialektikē technēに由来し,対話術,問答術を意味する。アリストテレスによれば,エレアのゼノンが弁証法の創始者とされるが,彼は「…
衆愚政治【しゅうぐせいじ】
- 百科事典マイペディア
- 浮動的な大衆が政治に参加して無方向・無政策的な決定を行う政治。アリストテレスは民主政治の堕落形態としてとらえ,ポリュビオスも〈政体循環論〉…
オン on
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- ギリシア語で「ある」「あるもの」を意味し,「有」「存在」などと訳される。プラトンは「真の有」 ontōs on (→オントス・オン ) がイデアであるとし…
しぜんはっせい‐せつ【自然発生説】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 生物が親からではなく、無生物から発生しうるという説。アリストテレス以来信じられてきたが、パスツールに至って否定された。現在、下等…
アリストブロス[パネアス] Aristobulus of Paneas
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 前2世紀末のアレクサンドリア在住のユダヤ人哲学者。アリストテレス学派に属し,『モーセ五書注解書』を書いた。彼は,神についての記述は神の本質に…
ポルフュリオス
- 百科事典マイペディア
- 古代ギリシアの新プラトン主義哲学者。プロティノスの弟子で,その伝記を書き,遺稿をまとめて《エンネアデス》を編んだ。《アリストテレス範疇論入…