金属酵素 キンゾクコウソ metalloenzyme
- 化学辞典 第2版
- 金属イオンが活性中心であるような酵素をいう.金属イオンは基質と酵素の両者を結びつけると同時に,触媒作用の中心となる.金属イオンは酵素の非タ…
シュルツ-ハーディの法則 シュルツハーディノホウソク Schulze-Hardy's law
- 化学辞典 第2版
- 疎水ゾルに電解質を加えて凝析が起こるときには,ゾル粒子の電荷と反対符号のイオンが主として凝析に関与し,かつその効果はイオン価が大きいほどい…
高分子凝集剤 コウブンシギョウシュウザイ polymer coagulant
- 化学辞典 第2版
- 排水処理におけるコロイド性物質の処理として,粒子の電荷を中和,凝集させる高分子量の薬品類.陰イオン性のものとして,アルギン酸ナトリウム,ポ…
RPD法 アールピーディーホウ RPD method(retarding potential difference method)
- 化学辞典 第2版
- 追返し電位差法,Fox法ともいう.電子衝撃法で電子エネルギー分解能を上げるため,実際上単一エネルギーとみなされる電子を得る方法である.R.F. Fox…
オンサガーの伝導度の公式【Onsager's conductivity formula】
- 法則の辞典
- 電解質溶液の当量伝導率の濃度依存性を表す式で,デバイ‐ヒュッケルのイオン分布の理論をオンサガーが拡張して導いたものである.これを単にオンサガ…
ヘミン
- 栄養・生化学辞典
- ヘモグロビンからグロビンを除いた色素部分の鉄が三価となり,塩素イオンと結合した物質.
アデノシントリホスファターゼ アデノシントリホスファターゼ adenosine triphosphatase
- 化学辞典 第2版
- EC 3.6.1.3.ATPアーゼともいう.アデノシン三リン酸(ATP)の末端のリン酸基を加水分解し,アデノシン二リン酸(ADP)と無機リン酸にする反応を触媒する…
マキノン まきのん Roderick MacKinnon (1956― )
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- アメリカの生物物理学者。ボストン郊外のバーリントンで育つ。ブランダイス大学で生化学を専攻し、1978年に卒業、タフツ大学医学部に進み、1982年博…
えん‐き【塩基】
- デジタル大辞泉
- 1 水溶液中で水素イオンを受け取り、水酸イオンを生じる物質。酸と反応して塩を生じる。2 核酸の塩基性成分。DNA・RNAを構成する、窒素を含む複素…
ヴァルデンの導電率の法則【Walden's law of conductance】
- 法則の辞典
- 種々の溶媒中に溶解している,イオン,あるいは電解質の当量導電率 l(または当量伝導度 Λ)と溶媒の粘度 η との間に成立する法則. lη=const. あ…
セーレンセンのpH値【Sørensen's pH scale】
- 法則の辞典
- 水溶液中の水素イオン濃度を表す指標として,デンマークのセーレンセン(S. P. L. Sørensen)が最初に導入したもの.彼は水溶液中の無機酸の…
水素電極 すいそでんきょく hydrogen electrode
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 気体電極の1種。図の構造をもち,ガラス管より導入された水素ガスは下部の穴から吹出す。不活性の電極として白金黒をつけた白金板が,水素イオンを含…
大気電気 たいきでんき atmospheric electricity
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 大気中に存在する電気の総称。大気中には電場が維持され,大気は正帯電している。また,種々の電離作用によりイオンがつくられ,大気は一定の電気伝…
ヒドリドイオン ヒドリドイオン hydride ion
- 化学辞典 第2版
- 正式には水素化物イオンといい,H- をさす.配位子としての H- はヒドリドとよぶ([別用語参照]遷移金属水素化物).有機化学反応では,たとえば,「…
シュタルク効果 しゅたるくこうか
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 電界(電場)の中に置かれた原子や分子のスペクトル線が、電界の作用によって分裂する現象。1913年ドイツの物理学者シュタルクによって発見された。…
じゅん‐すい【純水】
- デジタル大辞泉
- 不純物のきわめて少ない水。イオン交換樹脂処理などによって得られる。
AFCチャンピオンズリーグ
- 知恵蔵
- アジアのクラブチームナンバーワンを決める大会。1967年に始まったアジアクラブ選手権が発展的に解消し、2003年からAFCチャンピオンズリーグとしてス…
ヘレネス Hellenes
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- 古代ギリシア人の自称。英雄ヘレンの子孫の意で,その子ドロス,アイオロス,クストスおよびクストスの子イオン,アカイオスから,ドーリア人,アイ…
レターセット【letterset】
- DBM用語辞典
- 凸版のプレートとラバーコートのブランケットを使用するドライオフセット印刷テクニック。
シェル・オイル Shell Oil Company
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- アメリカ合衆国の総合石油会社。ロイヤル・ダッチ・シェル・グループが約 60%の株式を所有するアメリカの子会社として,グループと同グループのユニ…
ふく‐えん【複塩】
- デジタル大辞泉
- 2種以上の塩えんが結合した形式で表される化合物で、水に溶かすと成分イオンに解離するもの。
硫酸亜鉛混濁試験
- 栄養・生化学辞典
- 肝臓機能の検査の一つ.血清に亜鉛イオンを加えて混濁をみる.慢性肝炎,肝硬変で高値を示す.
ドナンの平衡
- 栄養・生化学辞典
- ギブス-ドナン膜平衡時に膜の両側のイオン分子種の濃度が等しくないために発生する電位差.
てっ‐せん【鉄泉】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 水一キログラム中に第一鉄または第二鉄イオンを〇・〇一グラム以上含有する温泉。組み合わされるイオンによって炭酸鉄泉・緑礬(りょくば…
ビニル樹脂 ビニルジュシ vinyl resin
- 化学辞典 第2版
- 広い意味では,ビニル系単量体を重合して得られる高分子量の重合体の総称であるが,一般には,塩化ビニル樹脂,酢酸ビニル樹脂,ポリ(ビニルアルコー…
逆供与 ギャクキョウヨ back-donation
- 化学辞典 第2版
- 配位結合において,配位子から金属イオンに電子対が供与されるσ結合(図(a))と同時に,金属イオンの電子がπ軌道を通して配位子の空のπ軌道に入る(図(b…
チオ硫酸塩 ちおりゅうさんえん thiosulfate
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- チオ硫酸H2S2O3の塩。遊離の酸と酸性塩MIHS2O3は知られていない。正塩MI2S2O3のみがいろいろな方法で得られる。たとえばナトリウム塩は亜硫酸塩(固…
基 き group
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 一般に原子の集団のことで,化学反応時に,その原子集団が一まとまりになって行動する。メチル基 -CH3 ,アミノ基 -NH2 ,水酸基 -OH ,アセチル…
パウル
- 百科事典マイペディア
- ドイツの物理学者。1950年代以来デーメルトとともに長い研究の結果,たった1個の電子やイオンを捕らえる方法を実現した。この研究によって,電子や…
付加重合反応 ふかじゅうごうはんのう
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 〔開始反応〕I(開始剤または触媒) →A*(ラジカルまたはイオン)A*+M(単量体)→ AM*(成長活性種)〔成長反応〕AM*+M → AMM* ・・・・・AM*n+M …
陽性元素 ヨウセイゲンソ positive elements
- 化学辞典 第2版
- 化合物をつくる元素のうち,陽イオンとなりやすく,電気分解の際に陰極において反応がみられるものを,陰陽二元説から陽性元素とよぶ.一般にイオン…
ионизи́ровать
- プログレッシブ ロシア語辞典(露和編)
- -рую, -руешь 受過-анный[不完・完]〚化・理〛〈[対]〉イオン化する,電離させるионизи́рующее излуче́ние|〚理〛電離放射線//ионизи́роваться[不完…
求核反応 キュウカクハンノウ nucleophilic reaction
- 化学辞典 第2版
- アニオノイド反応,親核反応ともいう.求核試薬(アニオノイド試薬)によるイオン反応をいう.求核反応としては,ハロゲン化アルキルのアルカリによる…
結晶構造 (けっしょうこうぞう) crystal structure
- 改訂新版 世界大百科事典
- 目次 構造単位の大きさ 化合物の結晶構造 構造型 構造型の変化結晶中の原子の幾何学的な配列の様式を結晶構造という。分子も原子の集り…
しつりょう‐スペクトル〔シツリヤウ‐〕【質量スペクトル】
- デジタル大辞泉
- 質量分析器などで、イオンをその質量と電荷との比に応じて分け、大きさの順に並べたもの。
精糖 セイトウ refined sugar
- 化学辞典 第2版
- 精製糖ともいう.原料糖を溶かし,活性炭,イオン交換樹脂を用いて脱色精製した砂糖の総称.
安定度定数 アンテイドテイスウ stability constant
- 化学辞典 第2版
- ある化学種の安定度(stability)には,熱力学的安定度(thermodynamic stability)と速度論的安定度(kinetic stability)の2種類がある.熱力学的安定度…
火山灰土【かざんばいど】
- 百科事典マイペディア
- 火山灰風化物を材料とし,表層に黒色の腐植をきわめて多量に蓄積した土壌。アロフェンに富むため腐植を結合・保持しやすく,空隙(くうげき)に富み,…
ちゅうせい‐どじょう(‥ドジャウ)【中性土壌】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 土壌水の水素イオン濃度が pH 七前後である土壌。植物の生育に適する。
ストーニー George Johnstone Stoney 生没年:1826-1911
- 改訂新版 世界大百科事典
- イギリスの物理学者。アイルランドの地主の家に生まれ,1848年ダブリンのトリニティ・カレッジを卒業。52年ゴールウェイのクイーンズ・カレッジ教授…
ニトロン ニトロン nitron, nitrone
- 化学辞典 第2版
- 【Ⅰ】nitron.C20H16N4(312.37).1,4-ジフェニル-3-アニリノジヒドロトリアゾールを穏やかに酸化して生成するメソイオン化合物.N″-アニリノ-N,N′-ジ…
オルタクリーナー
- デジタル大辞泉プラス
- 特定非営利団体法人せっけんの街が製造・販売する住宅用洗剤の商品名。アルカリ電解イオン水。
FID エフアイディー
- 化学辞典 第2版
- flame ionization detectorの略称.[別用語参照]水素炎イオン化法
中和 ちゅうわ neutralization
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- (1) 酸と塩基とが反応して,水と塩を生じること。広義には水素イオン濃度が中性へ向って変化する過程のこと。中和反応により溶液は普通は中性になる…
ウラン雲母 うらんうんも uranmica
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 1価あるいは2価の陽イオン、ウラニルイオン、正リン酸基(あるいは正ヒ酸基)が1:1:1および1:2:2の比率で構成される基幹部と、6~12分子の結晶水…
イオンスパッタ加工 イオンスパッタかこう
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
飛跡 ひせき track
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 物質中を高速の荷電粒子が通った経路に沿って生じた眼に見える痕跡。霧箱内では荷電粒子がつくるイオンを核として霧滴の列を生じ,泡箱内では同様に…
クロム酸塩 くろむさんえん chromate
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- クロム酸の塩。酸化クロム(Ⅵ)と塩基性酸化物から導かれる塩ともいえる。クロム鉄鉱(主成分はFeCr2O4)のアルカリ融解、空気酸化によってアルカリ金…
溶解度積 ヨウカイドセキ solubility product
- 化学辞典 第2版
- 難溶性の塩の飽和水溶液中に存在する陽イオン濃度と陰イオン濃度の積.溶解度定数ともいう.たとえば,Pb(OH)2は次のようにイオンになって水に溶ける…
pH (ピーエッチ)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 水溶液中の水素イオンの濃度をCHmol/lとし,CH=10⁻xで表すとき,Xを水素イオン指数hydrogen ion exponent,または水素指数hydrogen exponentという…