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大気電気 たいきでんき atmospheric electricity

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

大気電気
たいきでんき
atmospheric electricity

大気中に存在する電気の総称。大気中には電場が維持され,大気は正帯電している。また,種々の電離作用によりイオンがつくられ,大気は一定の電気伝導率を有する。この結果,大気中には常に電流が流れている。

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デジタル大辞泉の解説

たいき‐でんき【大気電気】

大気中で起こる電気現象の総称。雷をはじめとする放電現象、電離した窒素や酸素の分子による大気電流などを指す。気象電気

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百科事典マイペディアの解説

大気電気【たいきでんき】

落雷,セント・エルモの火などの大気中の電気現象および大気中の電離,大気の電気伝導度空中電場空地電流など大気の電気的性質。これらを考究する学問を大気電気学といい,物理気象学の一分野をなす。

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世界大百科事典 第2版の解説

たいきでんき【大気電気 atmospheric electricity】

自然現象として大気中にあらわれる電気現象を総称して大気電気といい,この現象を扱う科学を大気電気学,英語では同じくatmospheric electricityという。大気電気現象は気象現象と密接に結びついている。はその代表例で,直接目と耳で感知できるが,一般に大気電気現象を観測するには,通常の気象測器とは異なった測定装置が必要である。 雷を起こさない場合でも,激しい雨,雪,ひょう等を降らせる雲の中では,正負の電荷の分離・蓄積が行われている。

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大辞林 第三版の解説

たいきでんき【大気電気】

大気中で起こる電気現象の総称。雷・極光・セント-エルモの火など。気象電気。空中電気。
〔「大気電気学」の略〕 大気中のイオン・エーロゾル、大気の電気伝導度、大気電場、大気中を流れる電流、空電などについて研究する学問。気象電気学。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

大気電気
たいきでんき
atmospheric electricity

地球大気中におこる電気現象。気象電気ともいう。大気中には発電作用を伴うさまざまな気象擾乱(じょうらん)がある。たとえば雨滴や雪片はいずれも多少の電荷を帯びている。砂嵐(すなあらし)の砂塵(さじん)は強く帯電する。これらのうちもっとも著しい発電作用を示すものが雷である。雷雲の中では激しい対流作用の結果、強く帯電した雪片や雨滴が落下するので、雲全体が分極する。通常の雷雲では上部に正電荷が、下部に負電荷が蓄積する。この蓄積量が限度を超えると電光放電がおこって中和する。
 雷雲を取り囲む大気は、上層ほど導電性がよいので、雷雲内の電荷の一部は上空へ漏出し、全地球に広がる。大気中の電気現象はこのように、雷などの発電作用をもつ気象擾乱と、それを包む大気の運動や、次に述べる電気的特性により、さまざまな様相を示すのである
 空気分子、すなわち窒素、酸素、その他の微量成分の分子などの一部は、宇宙線や自然放射性物質からの放射線を浴びて電離し、続いておこる複雑な諸反応を経たのちにやや安定な帯電分子塊を形成する。これを大気の小イオンという。小イオンは電気力によって運動するので、その流れは大気中の電流となる。すなわち、大気は完全な絶縁体ではなく、それが含む小イオンの多寡に応じた導電性をもつのである。大気が汚染されエーロゾル(浮遊微粒子、煙霧質。エアロゾルともいう)が増すと、小イオンが減少する。その反面、小イオンがエーロゾルと結合して生ずる大イオンが増加する。このように大気の電気的性質は環境問題とも深くかかわっている。[三崎方郎]
『金原淳著『空電』(1944・河出書房) ▽畠山久尚・川野実著『気象電気学』(1955・岩波書店) ▽孫野長治著『雲と雷の科学』(1969・日本放送出版協会) ▽畠山久尚著『雷の科学』(1970・河出書房新社) ▽北川信一郎・河崎善一郎・三浦和彦・道本光一郎編著『大気電気学』(1996・東海大学出版会) ▽北川信一郎著『雷と雷雲の科学――雷から身を守るには』(2001・森北出版) ▽日本大気電気学会編『大気電気学概論』(2003・コロナ社)』

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