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ヘミン

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栄養・生化学辞典の解説

ヘミン

 ヘモグロビンからグロビンを除いた色素部分の鉄が三価となり,塩素イオンと結合した物質.

出典|朝倉書店
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヘミン
へみん
hemin

塩素イオンCl-1個がイオン結合したポルフィリンの三価鉄錯体の慣用名。現在ではほとんどの場合、プロトへミンprotohemin、すなわちフェリプロトポルフィリンクロリドferriprotoporphyrin chloride、フェリヘムクロリドferrihem chlorideのことをさす。分子式C34H32ClFeN4O4、分子量651.95。ヘミンは血液に食塩と氷酢酸を加えて加熱後放冷すれば容易に結晶として得られる。正味1個の陽荷電をもち、通常、塩化物として得られ、このクロルヘミンを普通、ヘミンとよんでいる。この錯化合物の基本構造はポルフィリンの正方形の平面に対して、垂直にもう一つの配位子をもつピラミッド型となっている。塩化物または他のハロゲン化物の陰イオンは、鉄と静電気結合ではなく配位結合をしている。遊離のヘムは不安定で、すぐ酸化されてヘミンとなる。なお、カタラーゼやワサビダイコンのペルオキシダーゼの色素部分はヘミンであり、チトクロムやチトクロムオキシダーゼの色素部分も類似のものと考えられている。ヘモグロビン検出に用いられるベンジジン染色に対して陽性である。マウス赤白血病細胞(MEL細胞)やヒト慢性骨髄性白血病K562細胞に対する赤血球への細胞分化誘導活性をもつことが知られている。[有馬暉勝・有馬太郎・竹内多美代]

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