神仏分離 (しんぶつぶんり)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 明治初年に維新政府が天皇の神権的権威の確立のためにとりいれた神道保護と仏教抑圧のための宗教政策。維新政府は,1868年(明治1)1月17日の第1次官…
神仏分離令 しんぶつぶんりれい
- 山川 日本史小辞典 改訂新版
- 神社から仏教色を排除するため,明治政府が1868年(明治元)3月17日以降に出した一連の法令。成立直後の明治政府は,復古神道の影響のもとに国学者や神…
しんぶつ‐ぶんり【神仏分離】
- デジタル大辞泉
- 神仏習合をやめ、神道と仏教との区別を明確にしようとする、明治初期における維新政府の宗教政策。神道国教化の方針から、廃仏毀釈はいぶつきしゃく…
神仏分離【しんぶつぶんり】
- 百科事典マイペディア
- 1868年明治政府が布告した祭政一致,神祇官再興に伴って生じた,神道と仏教を分離させる政策。明治維新の政治的理想であった王政復古・祭政一致を具…
日吉神社〔東京都〕
- デジタル大辞泉プラス
- 東京都昭島市にある神社。古くは「山王大権現」と呼ばれた。明治の神仏分離の際に改称。祭神は大山咋命(おおやまくいのみこと)、羽山戸命(はやまどの…
神仏分離 しんぶつぶんり
- 旺文社日本史事典 三訂版
- 維新政府が天皇の神権的権威確立のためにとった宗教政策1868年,政府は祭政一致の方針に基づき,神仏習合を禁止するため「神仏判然の令」(神仏分離…
神仏分離 しんぶつぶんり
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 神仏判然ともいい、主として明治維新直後に行われた新政府による神仏習合(しゅうごう)の禁止と両者の分離を図る宗教政策をいう。 仏教伝来以来、神…
銭洗宇賀福神社 ぜにあらいうがふくじんじゃ
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 通称銭洗弁天。鎌倉市佐助(さすけ)に鎮座。祭神は市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)。創立不詳。口碑に、源頼朝(よりとも)は1185年(文治1)の巳月…
手向山(たむけやま)八幡宮
- デジタル大辞泉プラス
- 奈良県奈良市、紅葉の名所として知られる手向山の山麓にある神社。東大寺の大仏建立時に守護神として豊前国(現在の大分県)から宇佐八幡神を勧進し…
長滝白山神社
- デジタル大辞泉プラス
- 岐阜県郡上市にある神社。養老年間、泰澄による創建と伝わる。「白山中宮長滝寺」として白山信仰の中心となる。明治の神仏分離の際、白山長瀧寺と別…
こ‐しんとう(‥シンタウ)【古神道】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仏教や儒教などの影響を受ける以前の日本固有の神道。[初出の実例]「もとこの像は三輪山の神宮寺の本尊であって、明治維新の神仏分離の際…
正覚寺しようがくじ
- 日本歴史地名大系
- 岩手県:盛岡市盛岡城下上田組町正覚寺[現]盛岡市上田二丁目十劫山と号し、浄土宗。本尊は阿弥陀如来、光背に大日・釈迦・薬師の梵字がある。元文…
はいぶつ‐きしゃく【廃仏毀釈】
- デジタル大辞泉
- 《仏教を廃し釈迦しゃかの教えを棄却する意》明治政府の神道国教化政策に基づいて起こった仏教の排斥運動。明治元年(1868)神仏分離令発布とともに…
神本仏迹説 しんぽんぶつじゃくせつ
- 山川 日本史小辞典 改訂新版
- 神仏習合のなかで神が本地(ほんじ)で仏が垂迹(すいじゃく)とする思想および理論。仏本神迹説(本地垂迹説)に対する説。平安時代からおこったが,鎌倉…
べっとう‐じ(ベッタウ‥)【別当寺】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 神社に付属して置かれた寺院。明治元年(一八六八)の神仏分離で廃絶。
地福寺じふくじ
- 日本歴史地名大系
- 奈良県:五條市東久留野村・西久留野村地福寺[現]五條市久留野町小字道場前久留野(くるの)集落中央に位置。もと金剛山行者坊と号し、高野山真言…
じんぐう‐じ【神宮寺】
- デジタル大辞泉
- 神社に付属して建てられた寺。神仏習合の結果生じたもので、社僧(別当)が、神前読経など神社の祭祀さいしを仏式で行った。明治の神仏分離令で分立…
ほんじすいじゃく‐せつ〔ホンヂスイジヤク‐〕【本地垂×迹説】
- デジタル大辞泉
- 仏・菩薩ぼさつを本地とし、神を衆生救済のための垂迹とする説。法華経・大日経に基づいて説かれたもの。日本では、平安時代から各地の神社の本地仏…
神葬祭 しんそうさい
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 神道の儀式によって行う葬祭。神葬,神道葬祭ともいう。仏葬,儒葬に対する名称。明治の神仏分離以降行われるようになった。遺骸を墓所に葬る前の前…
東福寺とうふくじ
- 日本歴史地名大系
- 茨城県:新治郡桜村松塚村東福寺[現]桜村松塚真言宗豊山派、作蔵山延命院と号し、本尊は延命地蔵菩薩。寺伝によれば開基は乗海。建長年間(一二四…
廃仏毀釈 はいぶつきしゃく
- 山川 日本史小辞典 改訂新版
- 排仏毀釈とも。仏教を排斥しようとする政策や行動。江戸時代には儒学者や国学者による僧侶の堕落を指弾した排仏論があり,水戸・岡山両藩では儒教思…
普天満(ふてんま)山神宮寺
- デジタル大辞泉プラス
- 沖縄県、沖縄本島の宜野湾市にある真言宗東寺派の寺院。普天満宮に隣接し、神仏分離以前はその別当寺だった。琉球王朝の尚泰久の勅願により建立され…
へいせん‐じ【平泉寺】
- デジタル大辞泉
- 福井県勝山市にあった天台宗の寺。山号は霊応山。養老元年(717)泰澄の創建という。白山信仰を背景に修験道場として栄えたが、明治初期の神仏分離に…
大宮八幡神社おおみやはちまんじんじや
- 日本歴史地名大系
- 香川県:木田郡三木町池戸村大宮八幡神社[現]三木町池戸 鍋渕新(しん)川の右岸にある。祭神は応神天皇など八幡三神。旧村社。元慶年間(八七七―…
大念寺だいねんじ
- 日本歴史地名大系
- 奈良県:天理市丹波市地区苣原村大念寺[現]天理市苣原町小字谷脇苣原(ちしやわら)町集落の中心部にある。向台山と号し、融通念仏宗。本尊阿弥陀…
寂光の滝
- デジタル大辞泉プラス
- 栃木県日光市にある滝。田母沢川に注ぐ沢にかかる、7段の滝。落差50メートル。名称は、かつて付近に弘法大師の開基と伝わる寂光寺があったことから(…
しまじ‐もくらい〔しまヂ‐〕【島地黙雷】
- デジタル大辞泉
- [1838~1911]浄土真宗本願寺派の僧。周防すおうの人。神仏分離、大教院廃止を主張、各宗独立に努力。また、日本赤十字社の創立などに活躍。著「仏…
きっすい‐いん〔‐ヰン〕【吉水院】
- デジタル大辞泉
- 奈良県吉野山にある金峰山寺きんぷせんじの僧坊。役小角えんのおづのの庵という。明治の神仏分離で廃寺、吉水よしみず神社となる。源義経が追われて…
熊野宮くまのぐう
- 日本歴史地名大系
- 青森県:青森市高田村熊野宮[現]青森市高田 川瀬高田(たかだ)集落の南、川瀬(かわせ)にある。祭神は伊邪那岐命・伊邪那美命。旧村社。由緒によ…
ほんじすいじゃく‐せつ(ホンヂスイジャク‥)【本地垂迹説】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 神は仏が世の人を救うために姿を変えてこの世に現われたとする神仏同体の説。法華経の本門・迹門の理解に負うもので、すでに九世紀ごろか…
神宮寺 じんぐうじ
- 旺文社日本史事典 三訂版
- 神社に付属した寺院宮寺 (みやでら) ・神供寺 (じんぐじ) ・神護寺ともいう。多くは神社の境内に建立された。神仏習合思想の現れで,すでに奈良初期…
しんぶつ‐しゅうごう〔‐シフガフ〕【神仏習合】
- デジタル大辞泉
- 日本固有の神の信仰と外来の仏教信仰とを融合・調和するために唱えられた教説。奈良時代、神社に付属して神宮寺が建てられ、平安時代以降、本地垂迹…
しん‐ぶつ【神仏】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 神と仏。[初出の実例]「親の限りにおはせん見奉りたりとて、公家(おほやけ)もいとど罪せさせ給ひ、神仏もにくませ給はば」(出典:栄花物…
神仏判然令 しんぶつはんぜんれい
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 明治1 (1868) 年3月 27日の太政官布告によって,従来あった神仏習合の風をこわそうとした維新政府の政策をいう。この政策から仏教を排撃し,神道を極…
しんぶつはんぜんれい【神仏判然令】
- 改訂新版 世界大百科事典
高田新田村たかたしんでんむら
- 日本歴史地名大系
- 茨城県:東茨城郡美野里町高田新田村[現]美野里町高田巴(ともえ)川の左岸に位置し、東は寺崎(てらさき)新田。巴川流域に沿って田が開ける。元…
辻善之助【つじぜんのすけ】
- 百科事典マイペディア
- 歴史学者,仏教史家。姫路生れ。1899年東大卒。1923年東大教授,1929年史料編纂(へんさん)所初代所長。主著《日本仏教史》,編著《明治維新神仏分離…
かみ‐ほとけ【神仏】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 神や仏。しんぶつ。[初出の実例]「このわたり、海賊のおそりありといへば、かみほとけを祈る」(出典:土左日記(935頃)承平五年一月二三…
はこね‐ごんげん【箱根権現】
- 精選版 日本国語大辞典
- 箱根神社の俗称、また、仏語による旧称。明治元年(一八六八)の神仏分離以前に用いられた。[初出の実例]「箱根権現へ奉納し給ふ友切丸を引っぱらっ…
廃仏毀釈 はいぶつきしゃく
- 旺文社日本史事典 三訂版
- 明治初年,1868年の神仏分離令の実施などによりおこった寺院・仏像・仏具などの破壊運動平田派国学者や,従来僧侶に圧倒されて不満を持っていた神官…
あきば‐でら【秋葉寺】
- 精選版 日本国語大辞典
- 静岡県浜松市春野町領家にある曹洞宗の寺。山号は秋葉(あきは)山。養老二年(七一八)行基の草創。防火の霊験で知られる。明治初年の神仏分離により…
八幡大菩薩 はちまんだいぼさつ
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 八幡神に対して奉られた菩薩号。奈良時代に始る神仏習合から起った称号で,仏教に守られる八幡神の意。天応1 (781) 年宇佐八幡神を護国霊験威力神通…
へいせん‐じ【平泉寺】
- 精選版 日本国語大辞典
- 福井県勝山市平泉寺にあった天台宗の寺。山号は霊応山。養老元年(七一七)泰澄の創立と伝えられる。加賀国(石川県)白山権現の別当寺。応徳元年(…
本地垂迹説 ほんじすいじゃくせつ
- 旺文社日本史事典 三訂版
- 本地である仏が衆生救済のため,仮に日本の神となって現れたと説く神仏習合思想奈良時代に成立し,平安時代に発展し,両部神道・山王一実神道となっ…
つくば道
- デジタル大辞泉プラス
- 茨城県つくば市にある道の名。江戸時代、筑波山の中弾寺の改修工事が行われた際、木材運搬や職人たちの通行のため造成された道。寺は明治の神仏分離…
長滝延年 ながたきえんねん
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 岐阜県の美濃(みの)白山長滝寺に伝承された修正会(しゅしょうえ)の延年。明治維新の神仏分離の結果、いまは白山長滝神社(郡上(ぐじょう)市白鳥(しろ…
大御堂
- デジタル大辞泉プラス
- 茨城県つくば市にある寺院。真言宗豊山派。山号は筑波山、本尊は千手観音。延暦年間、徳一による開山と伝わる。弘仁年間に空海が入山して「知足院中…
きっすい‐いん(‥ヰン)【吉水院】
- 精選版 日本国語大辞典
- 奈良県吉野郡吉野町吉野山にあった僧坊。文治元年(一一八五)源頼朝に追われた義経が静御前とともに身を寄せ、延元元年(一三三六)には後醍醐天皇…
みょうぎ‐じんじゃ(メウギ‥)【妙義神社】
- 精選版 日本国語大辞典
- 群馬県甘楽郡妙義町にある神社。旧県社。祭神は日本武尊ほか。古代の妙義山に対する山岳信仰に由来し「上野国神明帳」記載の波己曾明神にあたるとい…
多賀神社たがじんじや
- 日本歴史地名大系
- 青森県:弘前市桜庭村多賀神社[現]弘前市桜庭 外山桜庭(さくらば)集落東端の小山の中腹にあり、道端の鳥居から杉の森の中に急な石段が続いて本殿…