けろり(読み)ケロリ

デジタル大辞泉 「けろり」の意味・読み・例文・類語

けろり

[副]
何事もなかったように平然としているさま。「ミスをした当人けろりとしている」
跡形もなく消えてなくなるさま。すっかり。「痛みがけろりととれる」「けろりと約束を忘れる」
[類語]あっけらかん平気平静冷静事も無げ平ちゃら平気の平左無頓着むとんじゃく大丈夫悠然泰然自若じじゃく平然冷然恬然てんぜんしれっとしゃあしゃあぬけぬけのめのめおめおめ事ともせず何のその何処どこ吹く風河童かっぱ痛くもかゆくもない

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「けろり」の意味・読み・例文・類語

けろり

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① 何事もなかったように平然としているさま、また、図々しいくらい平気なさまを表わす語。けろけろ。
滑稽本浮世床(1813‐23)二「孔明七星壇に風を祈るッ。ト本をよみてけろりとしてゐる」
状態が前とすっかり変わったりするさまを表わす語。けろけろ。
※すみだ川(1909)〈永井荷風〉九「若いものしか知らない煩悶不安をばけろりと忘れてしまって」
③ こだわりのない明るいさま、また、曇っていた空などが明るく晴れわたるさまを表わす語。けろけろ。
※俳諧・玉海集追加(1667)付句中「うろうろなみたうかむ目のうち たまたまに逢夜もけろり明はなれ〈定利〉」

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