恬然(読み)テンゼン

デジタル大辞泉 「恬然」の意味・読み・例文・類語

てん‐ぜん【×恬然】

[ト・タル][文][形動タリ]物事にこだわらず平然としているさま。「恬然とした態度
[類語]平気平静冷静事も無げ平ちゃら平気の平左無頓着むとんじゃく大丈夫悠然泰然自若じじゃく平然冷然けろりとしれっとしゃあしゃあぬけぬけのめのめおめおめ事ともせず何のその何処どこ吹く風河童かっぱ痛くもかゆくもない

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精選版 日本国語大辞典 「恬然」の意味・読み・例文・類語

てん‐ぜん【恬然】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 ( 「恬」はやすらか、静かの意 ) 静かでやすらかなさま。物事にこだわらないでのんびりしたさま。
    1. [初出の実例]「恬然憶前事、孝養愧張昭」(出典:新編覆醤続集(1676)一・臘月即事)
    2. 「論理に欠けた注文をして恬然として居る」(出典:坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉六)
    3. [その他の文献]〔荀子‐彊国〕

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普及版 字通 「恬然」の読み・字形・画数・意味

【恬然】てんぜん

安らか。〔子、彊国〕其のるに、其のにして、百事を聽決して留めず、恬然として治無きの如きは、古のなり。

字通「恬」の項目を見る

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