何の其の(読み)ナンノソノ

デジタル大辞泉 「何の其の」の意味・読み・例文・類語

なん

軽く受け流したり、反発したりする気持ちを表す。なにほどのことがあろうか。なんでもない。「寒さなんか何の其の
[類語]平気平静冷静事も無げ平ちゃら平気の平左無頓着むとんじゃく大丈夫悠然泰然自若じじゃく平然冷然恬然てんぜんけろりとしれっとしゃあしゃあぬけぬけのめのめおめおめ事ともせず何処どこ吹く風河童かっぱ痛くもかゆくもない

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精選版 日本国語大辞典 「何の其の」の意味・読み・例文・類語

なんの【何の】 その

  1. 立派なもの、あるいは困難なことと思われている事物事態に対して、高が知れていると反発、軽視する気持を表わす。どうということはない。問題じゃない。
    1. [初出の実例]「大力思ひのきつな何のその いてとったりにあふせ白浪〈江雲〉」(出典:俳諧・物種集(1678))

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