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ロシアの反革命派の軍人。ザバイカルのコサックの出身で,一等大尉。ロシア革命直後,〈満州特別部隊〉と称する白衛軍組織を編成してザバイカル州の革命勢力と対決した。その活動に着目した日本の参謀本部は武器と資金を提供し,軍事顧問団を派遣するなど,密接な関係をもった。1918年8月に連合国の本格的なシベリア軍事干渉が開始されると,日本軍の支援のもとにザバイカル州に反革命地方政権を樹立し,州民に対して苛酷な軍事独裁体制をしき,他方コルチャークの反革命軍事独裁政権とも対立した。1920年初頭にコルチャーク政権が崩壊したのちもチタ地方に居すわったが,同年秋に極東共和国人民革命軍に敗北し,そのころまでに日本の支持も失い,その政権は崩壊した。以後,国外に亡命して反ソ活動を続けた。第2次世界大戦の末期に中国東北に進駐したソ連軍によって逮捕され,のち処刑された。
執筆者:原 暉之
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ロシアの物理化学者.1917年ペトログラード大学卒業.1920年レニングラード物理工学研究所に勤務したのち,1931年ソ連科学アカデミー化学物理研究所所長.1932年ソ連科学アカデミー正会員となり,1944年からモスクワ国立大学教授も兼任し,ソ連科学アカデミー副総裁も務めた(1963~1971年).旧ソ連での化学物理学を創始し,多くの後継者を育てた.爆発反応で熱爆発のほか連鎖爆発が存在することを提唱し,実験的に証明した(1927~1928年).さらに分枝型と非分枝型の連鎖反応の一般理論をつくった.これらの研究で,1956年イギリスのS.C.N. Hinshelwood(ヒンシェルウッド)とともにノーベル化学賞を受賞.その後も,多数の連鎖反応,ラジカル反応の反応機構を解明した.
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1890~1946
ザバイカル出身のロシアのカザーク将校。十月革命直後反革命軍を組織し,日本の支持を受けて1918年5月ザバイカル政府を樹立した。20年10月,革命軍に追われ国外へ逃れた。
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…こうして反革命の主役は帝政派の軍人となった。コルチャークは沿海州で日本の支持を受けて勢力を張っていたセミョーノフをも一応指揮下におさめ,全シベリアの支配者としての地位を固めたうえで,19年3月,ウラルから西に向けて総攻撃を開始した。4月にはカザン,サマラに80kmの地点まで進出する。…
※「セミョーノフ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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