良慶(読み)りょうけい

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「良慶」の解説

良慶(1) りょうけい

1291-1360 鎌倉-南北朝時代の僧。
正応(しょうおう)4年生まれ。一条家経(いえつね)の子。天台宗。寛教に灌頂(かんじょう)をうけ,近江(おうみ)(滋賀県)園城寺(おんじょうじ)常住院の住職となる。元徳3=元弘(げんこう)元年(1331)園城寺長吏(ちょうり)。熊野三山検校(けんぎょう)もつとめた。大僧正延文5=正平(しょうへい)15年8月12日死去。70歳。

良慶(2) りょうけい

?-? 鎌倉時代の僧,悪党
延暦(えんりゃく)寺に属する治部卿律師。正和(しょうわ)4年(1315)仲間の僧や大坂湾沿岸,淀川流域の住人たち約100名で,瀬戸内海商品流通要衝である兵庫関占拠守護使とたたかったが,鎮圧された。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

朝日日本歴史人物事典 「良慶」の解説

良慶

生年生没年不詳
鎌倉後期の比叡山延暦寺の僧。治部卿律師。瀬戸内海の重要な港湾である兵庫関において,正和4(1315)年他の延暦寺僧や淀川流域,兵庫周辺の者達と共に,狼藉事件調査のために派遣された守護使に対して合戦をいどんだ。92名の悪行人交名の筆頭に記されている。

(馬田綾子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

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