アベオクタ(読み)あべおくた(英語表記)Abeokuta

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アベオクタ」の意味・わかりやすい解説

アベオクタ
Abeokuta

ナイジェリア南西部の都市。ラゴス北方約 80km,オグン川東岸に位置。標高約 180mの露岩群と城壁に囲まれる。その外側はサバナ地帯。 1830年頃建設。 93年ラゴス植民地の総督調停により形成された統一エグバ王国が南北ナイジェリアと合併,正式にイギリス保護領となった。ラゴスと鉄道で結ばれ,パーム核,カカオをはじめ果物,コーラナッツ,綿花,米,キャッサバなどの集散地で,綿織物と染色工芸で有名。南部では花崗岩を産する。教会,モスクなど歴史的建造物が多く,教員養成学校もある。人口 37万 7100 (1991推計) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アベオクタ」の意味・わかりやすい解説

アベオクタ
あべおくた
Abeokuta

西アフリカ、ナイジェリア南西部、オグン州の州都。人口41万6800(1995)。1830年ごろ、奴隷狩りを逃れたエグバの避難民が、岩がちな土地に定着したのが町の始まりである。エグバの首都であり、アベオクタとはヨルバ語で「岩の下」を意味する。ココアパーム油、パーム核などの集散地で、綿花の取引や綿織物業も盛んである。ラゴスおよびイバダンとは鉄道で結ばれる。

[島田周平]

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