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いざなぎ景気 いざなぎけいき

ASCII.jpデジタル用語辞典の解説

いざなぎ景気

1965(昭和40)年11月から70(昭和45)年7月にかけて57カ月続いた戦後最長の消費主導型景気拡大局面のこと。名目成長率は毎年2桁で推移した。これに先立つ1955~56年の「神武景気」や58年~62年の「岩戸景気」を上回る長期間好況だったため、「岩戸神話」をさらにさかのぼる「国造り神話」から名づけられた。2002年2月から現在まで景気拡大が続いているとされ、06年11月にいざなぎ景気を超えることとなった。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

いざなぎ景気

高度成長期の65年11月から70年7月まで4年9カ月続いた戦後最長の景気。日本では景気に呼び名を付ける習慣があり、54年12月から2年7カ月続いた「神武景気」、58年7月から3年6カ月の「岩戸景気」を上回る長さだったため、神話をさかのぼって名付けられた。正式な名前ではなく、86年12月から4年3カ月の「バブル景気」は「平成景気」とも呼ばれる。

(2006-06-26 朝日新聞 朝刊 1経済)

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百科事典マイペディアの解説

いざなぎ景気【いざなぎけいき】

1965年〜1970年の長期にわたり続いた好景気のこと。1958年〜1961年の好景気を天岩戸出現以来の意味で〈岩戸景気〉と呼んだことから,これを上回る好景気を表すものとして天岩戸以前,伊弉諾(いざなぎ)尊にちなんだ呼称が用いられた。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

いざなぎ景気
いざなぎけいき

1965年 11月から 1970年7月まで続いた第6循環の景気拡大局面の俗称岩戸景気の 42ヵ月を上回り 57ヵ月も景気拡大が続いたことから,岩戸神話よりさかのぼって,国造り神話から「いざなぎ景気」と命名された。民間設備投資に牽引された日本経済はこの5年間に名目国民総生産 GNPが2倍以上となり,1968年には西ドイツを抜き,自由世界第2位となった。消費ブームはさらに続き,いわゆる「3C」 (自動車,カラーテレビ,クーラー) が急速に普及したのもこの時期である。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

いざなぎ景気
いざなぎけいき

1965年11月から70年7月まで続いた大型景気。第二次世界大戦後の日本経済は、73年末の第一次石油ショック(オイル・ショック)を境に高度成長から安定成長へと転換したが、石油ショック以前における6回の好況のうち最長がいざなぎ景気で、56か月間続いた。いざなぎ景気に続く不景気は1971年12月まで17か月続き、両者をあわせた1景気循環としても最長である。
 いざなぎ景気の特徴の第一は、それまでの高度成長が輸出と民間設備投資主導であったのに対し、建設国債を原資とした公共事業すなわち財政投資が新たに参加したことである。しかし当時わが国の国債市場がまったく未整備であったので、国債を民間金融機関がまず引き受け、一定期間後に日本銀行がそれを買上げる買いオペレーション(買いオペ)が行われるようになった。同時に、証券会社が個人、企業に国債を売る国債市場も開発される。こうした情況から、「銀行よさようなら。証券よこんにちわ」という直接金融方式をたたえるコマーシャル(CM)がはやった。第二にこの間、4次にわたる資本自由化措置が行われ、73年4月の第5次措置で自由化はほぼ100%完了となる。資本自由化とは国際資本移動の自由化のことで、この第二の開国ともいうべき事態に対応すべく日本企業が行った行動の一つが大型合併である。流入してくる海外巨大資本に対抗して、企業規模拡大、競争力強化を目ざした大企業どうしの合併が盛んに行われた。日産自動車とプリンス自動車、第一銀行と日本勧業銀行、日商と岩井産業、極め付きが富士製鉄と八幡製鉄(1970年4月)である。それがいざなぎ景気の第三の特徴である。第四にドル危機があげられる。1960年代アメリカドルはベトナム戦争等によって弱体化の一途をたどり、ついに71年8月、金とドルの交換を停止し、同年12月スミソニアン合意で1ドルが308円の新為替レートになった。しかしドル危機は解消せず、73年2月変動相場制に移行して現在に至っているわけである。[一杉哲也]
『有沢広巳監修『昭和経済史』(1976・日本経済新聞社) ▽内野達郎著『戦後日本経済史』(講談社学術文庫)』

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