イネス石(読み)イネスせき(その他表記)inesite

最新 地学事典 「イネス石」の解説

イネスせき
イネス石

inesite

化学組成Ca2Mn7Si10 O28OH2・5H2Oの鉱物三斜晶系空間群,格子定数a0.8889nm, b0.9247, c1.1975, α91.8°,β132.58°,γ94.37°,単位格子中1分子含む。晶癖柱状・繊維状・放射状集合。劈開{010}完全,硬度5.5〜6,比重3.03。赤色屈折率α1.618, β1.639, γ1.652, 2V(-)75°,光分散rv強,弱い多色性あり。マンガン鉱床・熱水鉱脈中に産出ギリシア語の「肉色繊維」の意から命名

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

関連語 項目 吉井

日本大百科全書(ニッポニカ) 「イネス石」の意味・わかりやすい解説

イネス石
いねすせき
inesite

繊維状ないし柱状結晶が集合して脈をなす鉱物。浅熱水鉱脈鉱床中に石英や菱(りょう)マンガン鉱などと産する。日本では静岡県下田(しもだ)市河津鉱山のものがこの代表例である。また、変成層状マンガン鉱床を切る脈として産することもある。新鮮なときは桃色であるが、大気に長くさらされると表面褐色ないし黒褐色に変化する。名称は、この鉱物の特徴的な色と産状から、肉色の繊維という意味のギリシア語に由来する。

松原 聰]


イネス石(データノート)
いねすせきでーたのーと

イネス石
 英名    inesite
 化学式   Ca2Mn7Si10O28(OH)2・5H2O
 少量成分  Al,Mg,Fe
 結晶系   三斜
 硬度    6
 比重    3.0
 色     桃
 光沢    ガラス
 条痕    白
 劈開    一方向に完全,一方向に良好
       (「劈開」の項目を参照

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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