ウェークフィールド(読み)うぇーくふぃーるど(英語表記)Wakefield

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウェークフィールド」の意味・わかりやすい解説

ウェークフィールド
Wakefield

イギリスイングランド中北部,ウェストヨークシャー地域南東部の都市。周辺を含めてウェークフィールド地区を構成する。マンチェスター東北東約 55km,ペナイン山脈東麓にあり,コールダー川に臨む。ウィリアム1世による土地調査書『ドゥームズデイ・ブック』(1086)に言及されており,1308年頃には羊毛市場が置かれ,のち織物業の中心地として発展した。今日でも織物工業が盛んだが,食品加工業,機械工業金属工業なども発展。オセット,ノルマントン,カッスルフォードなどの町があり,エア・コールダー運河によりハンバー川と連絡する。地区面積 333km2。地区人口 31万5172(2001)。都市人口 7万6886(2001)。

ウェークフィールド
Wakefield, Edward Gibbon

[生]1796.3.20. ロンドン
[没]1862.5.16. ニュージーランド,ウェリントン
イギリスの政治家入獄体験から刑法の改正運動を起した。オーストラリア南部を流刑者ではなく自由植民者の居住地にする運動を主唱し,ニュージーランド植民をも主張。 1839年カナダに関するダラム報告の企画者の一人となる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウェークフィールド」の意味・わかりやすい解説

ウェークフィールド
うぇーくふぃーるど
Wakefield

イギリス、イングランド中北部、ウェスト・ヨークシャー大都市県にある都市。リーズの南方約15キロメートルに位置し、商工業が盛ん。人口31万5173(2001)。産業革命期までの約700年間、ヨークシャーの毛織物工業と商取引の中心地。革命期以降その地位をリーズおよびブラッドフォードに奪われた。今日は工業業種も多様化している。14世紀に建築されたチャントリー・チャペルは橋の上の礼拝堂として有名。

[久保田武]

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