エコマーク(英語表記)Eco Mark

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エコマーク」の意味・わかりやすい解説

エコマーク
Eco Mark

環境保全に役立つ商品の利用を一般消費者に奨励するため,商品などにつけられるラベル呼称またはロゴマーク。日本では環境庁(→環境省)の指導と助言を得て 1989年から日本環境協会がエコマーク事業を実施,製造業者や流通業者から申請された商品について審査を行ない,環境にやさしいと判断したものに対してエコマークの使用を認可する。対象となる商品の選定は,(1) 使用段階で環境負荷が少ない,(2) 使用することによる環境改善効果が大きい,(3) 使用後の廃棄段階で環境負荷が少ない,ことなどを基準として行なわれる。特定フロンを使用しないスプレー製品などから認定が始まり,地球環境問題に対する意識の高まりなどを背景に,古紙パルプの配合割合が多く蛍光増白剤の少ない印刷用紙,リターナブル容器・包装資材,再生材料を使用した筆記用具衣料品など,認定商品は多岐にわたる。また認定商品の数は年々,増加している。エコマークは,1978年にドイツ連邦共和国西ドイツ)で始まったラベリング制度の環境保護ラベル「ブルーエンジェル」をモデルにしている。

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