エマージングマーケット

デジタル大辞泉 「エマージングマーケット」の意味・読み・例文・類語

エマージング‐マーケット(emerging market)

投資や貿易によって急激な経済成長を続ける新興の市場。中南米・東アジア・BRICSブリックスといった地域的な市場をさすときと、バイオ産業情報産業など分野的な市場をさすとき、また、両方をさす場合がある。新興成長市場。新興国市場

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百科事典マイペディア 「エマージングマーケット」の意味・わかりやすい解説

エマージング・マーケット

新興成長市場。経済が成長し,貿易や投資先として有望な発展途上国・地域を指す。1980年代後半から,社会主義経済を離れ市場経済化に移行した旧東欧諸国,累積債務問題が解決に向かったアルゼンチン,チリなどの中南米諸国,2ケタ成長を続けてきた中国,改革刷新のベトナムをはじめとする東南アジア諸国のマーケットのことをいう。 それらの諸国は市場開放,国有企業の民営化,外資導入規制緩和などの経済自由化策が進められており,低成長が続く先進諸国企業にとって輸出先,投資先として魅力が高まってきた。しかし受け皿となるマーケットが小さいため,1997年夏,東南アジアで起こった通貨危機では,実体経済の混乱にもつながる弱さが浮彫りになった。その後タイ,フィリピンインドネシアなどはIMF(国際通貨基金)の支援を得て,経済再生を目指している。1998年になると世界的な規模での通貨危機,経済危機が進行,エマージング・マーケットへの魅力は一時的には失われている。

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知恵蔵 「エマージングマーケット」の解説

エマージング・マーケット

新興市場地域」のページをご覧ください。

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「エマージングマーケット」の解説

エマージングマーケット

成長段階の初・中期に位置する国や地域の市場の総称、新興成長市場ともいう。中南米、東南アジア、中国、インド、東欧、ロシアなどがエマージングマーケットとされる。発展途上のため高い成長が期待できる半面、政権交代や急激なインフレ、通貨暴落などのリスクもある。国によって成長率にばらつきもあり、依然、多くの国が貧困問題を抱えている。名づけ親国際金融公社(IFC)。1980年代初めに世界の発展途上地域の企業や市場の動きに関連付けてこの用語を作った。最近は対象国を組み合わせた投資信託が好人気となっている。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エマージングマーケット」の意味・わかりやすい解説

エマージング・マーケット
emerging market

急速な経済成長が見込め,貿易相手国,投資先として有望になりつつある国や地域。具体的には改革・開放経済で成長を続ける中国,改革刷新のベトナムなどのアジア地域,北米自由貿易協定 (NAFTA) の発効で成長が期待されるメキシコなどの地域をさす。ヨーロッパ,アメリカなどの成熟市場と比べて潜在的な成長力があり,株価の上昇率も高く,投資先としての魅力が増している。これらの国や地域では,道路,空港,通信などのインフラの整備が遅れているケースが多く,成長が軌道に乗るためには多くの投資も必要になる。

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