カワアイサ(読み)かわあいさ(英語表記)goosander

翻訳|goosander

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カワアイサ」の意味・わかりやすい解説

カワアイサ
Mergus merganser; common merganser

カモ目カモ科。ウミアイサよりも大きく,全長 65cm。雄は頭頸部が緑黒色白色と黒色,背は黒く腰と尾は灰色,胸腹部は白色。雌は頭頸部が褐色で短い冠羽(→羽冠)がある。背面灰褐色,胸腹部は白色。ヨーロッパから中央アジア東アジアにかけての地域と,北アメリカに広く分布する。日本には冬鳥(→渡り鳥)として湖沼河川に渡来するほか,北海道少数が繁殖している。は合わせ目の縁がこの仲間の特徴である鋸歯状になっていて,魚をとりやすくなっている。(→ガンカモ類

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「カワアイサ」の意味・わかりやすい解説

カワアイサ
かわあいさ / 川秋沙
goosander
[学] Mergus merganser

鳥綱カモ目カモ科の鳥。ユーラシア北部、北アメリカ、中近東からチベットさらに中国西部にかけての3地域に3亜種がある。全長は雄で約70センチメートル、雌では約60センチメートルである。潜水魚食性のアイサ類中の最大種で淡水湖を好み、日本にも越冬のため渡来する。

黒田長久


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