カンポス(その他表記)Campos

改訂新版 世界大百科事典 「カンポス」の意味・わかりやすい解説

カンポス
Campos

ブラジル南東部,リオ・デ・ジャネイロ州の都市人口42万9667(2005)。サン・パウロ方面から流れてくるパライバ川が市内を貫流している。植民地時代カンポス・デ・ゴイタカーゼスの名で,ミナスの鉱業地帯に家畜食肉を供給する牧畜地帯として開発され,ついでサトウキビ地帯となった。南米最初電灯が導入された。現在沖合石油開発が行われている。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カンポス」の意味・わかりやすい解説

カンポス
Campos

ブラジル南東部,リオデジャネイロ州北東部の都市。中心集落は州都リオデジャネイロの北東約 230kmにあり,パライバドスル川河口から約 50km上流の南岸に位置する。同州で最も重要な商業中心地の一つで,周辺の肥沃な農業地帯に産するサトウキビ,カカオ,コーヒー,綿花果実,タバコなどを集散する。工業も発達し,製糖,果実缶詰,ラム酒,織物,皮革製品,たばこ,コーヒー処理などの工場がある。 1980年カンポス盆地から石油が発見され,開発が進められている。リオとビトリアを結ぶ鉄道,幹線道路通り,ここから分岐する鉄道によりパライバドスル川河谷の諸都市と結ばれる。人口 17万 4218 (1980推計) 。

カンポス
Campos, Humberto de

[生]1886.10.25. マラニャン,ミリテイーバ
[没]1934.12.5. リオデジャネイロ
ブラジルの詩人ジャーナリスト小説家学者政治家。連邦議員をつとめたこともある。貧困者や苦しむ者に対する人間的感情あふれる,こまやかで美しい作品で知られる。主著に『追憶』 Memórias (1933) ,『死者を葬って』 Sepultando os Meus Mortos (35) ,『評論』 Críticas (4巻,33~36) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「カンポス」の意味・わかりやすい解説

カンポス
かんぽす
Campos

ブラジル南東部、リオ・デ・ジャネイロ州東部の都市。人口40万6989(2000)。南パライーバ川下流平野の中心都市で、ブラジル最大の砂糖生産地域の一つを控え、精糖などの工業が発達している。付近はかつてはブラジルのコーヒー栽培の中心地域で、現在でもその生産額は少なくない。沿岸部では油田開発が進められており、人口が急増してきた。

[山本正三]

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