デジタル大辞泉
「がちがち」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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がち‐がち
- [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
- ① 堅いものが、幾度かぶつかり合ってたてる音を表わす語。
- [初出の実例]「たばこ呑んだ後の吸ひがらを、火鉢の縁や火入れで、ぐゎちぐゎちとたたく人があるものぢゃ」(出典:松翁道話(1814‐46)四)
- ② 寒さや恐怖のためにふるえるさまを表わす語。
- [初出の実例]「一生怖い目知らぬ身も、がちがち顫ひどまぐれ」(出典:浄瑠璃・井筒業平河内通(1720)四)
- ③ ゆとりがなくて忙しそうなさまを表わす語。
- [初出の実例]「おれがぐゎちぐゎちあせってさへ、とんと内がまはらぬに」(出典:合巻・正本製(1815‐31)九)
- [ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙
- ① 物の堅いさま、堅いものがぶつかり合って音をたてるさま。
- [初出の実例]「だんだん震えがきまして歯はがちがちになり」(出典:最後の殉教者(1959)〈遠藤周作〉)
- ② ひどく緊張し、動作がぎこちないさま。「本番でがちがちになる」
- ③ ゆとりがないさま、時間的にぎりぎりであるさま。
- [初出の実例]「がちがちの所でやっとその時は間に合ったが」(出典:舗道雑記帖(1933)〈高田保〉ヨーヨー時代)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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