かちかち(読み)カチカチ

デジタル大辞泉 「かちかち」の意味・読み・例文・類語

かち‐かち

[副]堅い物がぶつかってたてる、軽く澄んだ音を表す語。多く、規則的で連続的な音にいう。「時計かちかち(と)いう音」「かちかち拍子木の音がする」
[形動]
非常に堅いさま。かちんかちん。こちこち。「かちかちに凍る」「のりが乾いてかちかちだ」
緊張恐怖でからだがこわばっているさま。「初舞台かちかちになる」
融通がきかないさま。こちこち。「かちかち石部金吉
アクセントチカチ、はカチカチ
[類語]ちゃらちゃらちゃりんじゃらじゃらちりんちりんがちゃがちゃがたりかたんがたんかたかたがたがたかたことがたごとことことごとごとことりごとりことんごとんこんこんこんごんごんがつんこつんごつんかちゃかちゃかちりこつこつどんとんとんとんどんどんかちゃりがちゃりかちゃんがちゃんかちんがちんからからがらがらがらりかんかんがんがんぽんぽんどたどたどかどかどっとどすどすどしどしばんばんどてんどたんどたりすとんずどんずしんずしりどすんどさりどしりどかんどしんばあんぱあんぱたりばたりばたんぼおんぽおんぽんとぽんぽこぼこぼこぽこぽこぽくぽくちんちん堅いこわ硬質堅硬生硬硬直がちがちかちんかちんこちこちこちんこちんこりこりハードかたさ硬化剛性ごつい厳つい

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「かちかち」の意味・読み・例文・類語

かち‐かち

[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 堅い物がぶつかってたてる音を表わす語。規則的に、また、軽く、打ち合う音で、火打ち石や拍子木の音、時計の秒針が時を刻む音などにいうことが多い。
※玉塵抄(1563)三六「火うちの石をかちかちと打ば火がづるぞ」
② 堅く感じられるさまを表わす語。
※別天地(1903)〈国木田独歩〉下「オイ、こんな乾物が食へるか。かちかちして板のやうだ」
[2] 〘形動〙
① 物が非常に堅いさま。
山彦(1907)〈鈴木三重吉〉三「鮎は乾いてかちかちになる」
② 堅苦しく、緊張しているさま。また、性質などががんこで、融通のきかぬさま。こちこち。
③ 生活などがどうにかこうにか成り立っているさま。ぎりぎりで余裕のないさま。かつかつ。
※防雪林(1928)〈小林多喜二〉六「余市の鰊場へ行くことになってゐた。そして四月の終り頃村へ帰ってくる。それはどの百姓も大抵さうした。━それで百姓の生活がカチカチだった」
[3] 〘名〙
① 火打ち石、または火打ち金。
洒落本・三千之紙屑(1801)初「『安どん火縄はいいか』『カチカチがありやすと』」
② 拍子木をいう児童語。

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